カルミアは世界を知りたい

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「はぁー！！？鬼ダルー！！！
オニゴーリやっちゃえぇ！」


「止めろ！サンゴ！」



その尋常じゃない様子を見て、そしてルニの予知を感じ取って、すぐさまルミアは行動に出る。



「オニゴーリ、じばく！！！」
「サイコキネシス」



ルミアが指示を出したのと同時にルニはサイコキネシスを発動させ、猶予を作った。しかし、完全に封じ込められるわけではない。時間稼ぎでしかないのだ。



「ルミア！！！！」



その猶予でキャップを連れ、空へ逃げ出すことに成功したフリード達だったが、すぐにオニゴーリが爆発する。
真っ黒な煙の中で、ルミアの姿は見えなかった。



「嘘……」


「ルミアさん！」



昇る黒煙と炎をロイは呆然と見つめる。
リコは今にも泣きそうな顔で口元を抑えていた。
そしてハッとしたように周りを見渡す。



「そうだ！おばあちゃんは!?」



それは祈りにも似た叫びだった。





そんなリコに応えるようにウインディの声が轟く。
程なくして黒煙の中からウインディとダイアナが飛び出してきて、そのままバトルコートの翼に飛び乗った。



「心配なさんな。ルミアなら無事だよ。ほら、」
「あはは……」



ダイアナの視線の先にはドラパルトに抱えられて空を浮かぶルミアの姿。間一髪のところで逃げ出したルミア達に集まる視線に耐えられることなく視線を泳がせる。



「よ、良かった……」



全員の無事が確認できたことでようやく肩の力が抜けていくのをリコは感じていた。

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