カルミアは世界を知りたい

・ ページ3

「かくれんぼの次は鬼ごっこか？」


「トドメだ。つじぎり！」



アメジオの相棒であるソウブレイズが剣のような腕を振るおうとしたその時、天井が揺れ、瓦礫が落ちてくる。
それはルミアと鳥ポケモンのバトルの壮絶さを物語っていた。


そしてすぐにリコ達の乗ったトロッコがトンネルから現れる。



「リコ！ロイ！」
「フリード！」


「シャワ！シャワ！」
《全員逃げるロト！》


「シャワーズ!!?とスマホロトムだと!!?」


「逃がすわけないだろ！」


「よくわからんが、勝負はここまでだ。リザードン」


《ルフィニ頼むロト》
「シャワッ」



フリードがリザードンに技を指示するよりも先にルフィ二のれいとうビームがアメジオの足に直撃し、動けなくなる。



《早くするロト！》


「お、おう！リザードン！」



初めてのことに困惑しながらもリザードンを呼び背中に飛び乗った。



「アメジオ様！ご無事ですか！」


「ああ。すぐにあいつらを追うぞ！」



リコ達を乗せたトロッコの姿が見えなくなった頃、アメジオはソウブレイズによって氷から脱出しており、部下の三人が駆けつける。



「アメジオ様！ここに居るのは黒いレックウザじゃありません！別のポケモンです！そいつが暴れ回っていて我々も不本意ながら謎の少女に救われ脱出しました。急いでここから離れましょう！」


「……わかった」




ルミアによって逃がされた二人の説得により、この場から離れることを優先したエクスプローラーズの四人も脱出に成功したのだった。

・→←・

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す