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「ルミアはガラルじゃ有名な凄腕のトレーナーだからねぇ」


『そうなの!!?』


「へっ!!?ダイアナさん!」



初対面ではないがそれに近い相手にダイアナの口からとんでもない暴露をされ、さらにリコとロイに眩しいほどのキラキラとした目を向けられ、ルミアは顔を真っ赤に染めあげる。



《ガラルリーグベスト4のうちの一人ロト!》


「レナ!恥ずかしいからやめて!」


「あっ!昨日のロトム!」


《レナって呼んでほしいロト!》



一般的なスマホロトムに比べてだいぶ賑やかなレナにロイの興味は移ったようで楽しそうに話しかけていた。



「でも納得だな。じゃなきゃガラルファイヤー相手に一人で立ち向かうなんて無理だ」


「それは皆が頑張ってくれただけですから」


「そうだねぇ。ポケモンとトレーナー、ひとつになってこそのバトルだ」



そう言ってお茶を啜ったダイアナは、 膝に座るテラパゴスに目を向ける。ルミアのその謙虚な姿にリコはひっそり自分と近しい何かを感じていた。



「まさかペンダントが休眠状態のテラパゴスとはねぇ」


「休眠状態で宝石の姿に……?」


「てっきり化石と同じようなものだとばかり。
そうかい、あんたずっと眠っていたのかい。
ごめんねぇ気づいてあげられなくて」


「この子のこと、何か知ってるの?」


「ああ、心当たりならあるよ。
ただし記録された姿と違うんだけどねぇ」


「進化前ということですか?」


「分からない。記録で見たのは大きな甲羅のある姿なんだ」


「なるほど、興味深い」


「それから私の予想が正しければ、この子はルシアスととともに旅をしたポケモンだ」



ルシアス、その言葉に眠っていたはずのテラパゴスは目を覚まし、大きく反応する。



「この子が……」


「ルシアスのポケモン……」


「大変だ、ホゲータが!」


「どうしたの!!?」


「様子が……」



そう訴えたロイに抱えられたホゲータは盛大にお腹を鳴らした。どうやらお腹が減ったようだ。



「それじゃあ食事にしようかねぇ」



そうダイアナは笑って言った。
リコとフリードはなんとも言えない顔をしていたが。

・→←Episode.3 古城での再会



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パティあす(プロフ) - ハノンさん» 最近1から読んでくださったんですかね?長くて大変だったと思いますが読んでくださってありがとうございます!引き続きよろしくお願いします! (3月14日 18時) (レス) id: eca4eceaa9 (このIDを非表示/違反報告)
ハノン(プロフ) - “温もりを知らない”から読ませていただきました!細かい描写がたくさんあってとても素敵な作品ですね😭こちらの作品も見ます!無理せず頑張ってください! (3月14日 16時) (レス) @page25 id: 1f618da4ab (このIDを非表示/違反報告)
パティあす(プロフ) - もなかさん» ありがとうございます!アニメ見てない方にも楽しんでいただけるように頑張りますね! (3月7日 13時) (レス) id: eca4eceaa9 (このIDを非表示/違反報告)
もなか - 新作、おめでとうございます!!実はアニポケは追えていないのですが...楽しく読ませて頂きます!!これからもがんばってください!!! (3月7日 10時) (レス) @page2 id: 3fa804da04 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:パティあす | 作成日時:2024年2月20日 1時

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