カルミアは世界を知りたい

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「ロイ！俺達も！」


「ホゲータ、サポートするよ！」



洞窟いっぱいに広がるニャオハのアロマの香りにうっとりしていたホゲータはマイペースに前へ出る。そこでフリードはあることに気がついた。



「ロイ、ニャオハのこのはを無駄にはさせるな。
カイデンの翼であの落ちた葉っぱに向かって風を起こすんだ」


「わかった！」



そういうや否やすぐにカイデンをボールから出して風を起こさせる。ホゲータの頭の上で小さな翼を懸命に振るい、ホゲータ一緒になって風を起こそうと腕を動かしていた。



「リザードン、俺たちも行くぞ！」



風の逃げ場がないこの洞窟では空気は循環し上まで届く。
フリードのその見立て通り、落ちてきていたこのはが下からの風によって再び上へ舞い上がった。


このはが見事に復活したのだ。



一方で翼を自由に動かせないファイヤーは、あくのはどうで蹴散らそうと構える。



「させるか、かげぶんしん！」



その事にいち早く気づいたフリードはキャップの大量のかげぶんしんでファイヤーを撹乱した。



「今だニャオハ！
仕上げのこのはいっぱい！」



その隙にさらにニャオハがこのはを放つ。
そこまでしてようやくファイヤーにこのはが当たり、落ち着きを取り戻したのだった。

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