Episode.1 始まりのガラル鉱山 ページ1
「お久しぶりです、カブさん」
「おお、久しぶりだねルミアくん。
レンカくんも相変わらず元気いっぱいのようだ」
「スタァ！」
ガラル地方の中部に位置する、ここエンジンシティ。
蒸気機関を利用して近代化を遂げた工業都市である。
そんな街のシンボルであるエンジンスタジアムには珍しく来客がいた。
ジムリーダーであるカブに用事があると訪ねてきた彼女は、名をルミアという。
「これ、兄さんからです」
彼女の兄はガラル地方最強のジムリーダーと名高いキバナであり、ワイルドエリアに関する資料の受け渡しが目的であった。
「いつもすまないね。
そうだ、ケーキは好きかい？ぜひご馳走させてくれ」
ケーキ、という単語にまっさきに反応したのはルミアの手持ちの一匹 ブースターのレンカだったが、エーフィのルニがそれを止める。
「大好きなんですけど今日は少し……
すいません」
申し訳なさそうな顔をして謝罪するルミアの後ろでレンカはがっくりと肩を落とした。よほど食べたかったらしい。
「研究忙しいのかい？」
「いえ、……ただ少し気になることがあって。
ちなみにカブさんはガラル鉱山でなにか報告を受けていませんか？」
「今のところは何も。
ガラル鉱山で何かあったのかい？」
「分かりません。ただルニが気にしていたので調査しようかと」
エーフィというポケモンは全身の細かな体毛を使って、空気の流れを読むことができ、これにより相手の行動やこれからの天気を予知することができると言われている。
今回は天気とは関係ないのだが、イーブイだった頃の危険予知が働いたのかここまでずっと鉱山を気にしていた。
「そうか。一緒に行きたいのは山々なんだが、今少し手が離せなくてね。すまないが頼んでもいいかい？」
そんなルニの予知を蔑ろにすることなく、備える。それだけで互いの信頼関係の高さが窺えた。
「もちろんです。元々私の独断なので、気にしないでください」
「ありがとう。何かあったらすぐに連絡しなさい。
必ず駆けつけるから」
「心強いです。ありがとうございます。
行くよールニ、レンカ」
「スタ！」
「フィ！」
別れ際にぺこりと頭を下げ、ガラル鉱山へ向かう。
そして同じ頃、ルミアとは別にガラル鉱山へ入る集団の影が二つあった。
───後に仲間となるライジングボルテッカーズと敵となるエクスプローラーズの面々である。
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パティあす(プロフ) - ハノンさん» 最近１から読んでくださったんですかね？長くて大変だったと思いますが読んでくださってありがとうございます！引き続きよろしくお願いします！ (3月14日 18時) (
レス) id: eca4eceaa9 (このIDを非表示/違反報告)
ハノン(プロフ) - “温もりを知らない”から読ませていただきました！細かい描写がたくさんあってとても素敵な作品ですね😭こちらの作品も見ます！無理せず頑張ってください！ (3月14日 16時) (レス) @page25 id: 1f618da4ab (このIDを非表示/違反報告)
パティあす(プロフ) - もなかさん» ありがとうございます！アニメ見てない方にも楽しんでいただけるように頑張りますね！ (3月7日 13時) (レス) id: eca4eceaa9 (このIDを非表示/違反報告)
もなか - 新作、おめでとうございます!!実はアニポケは追えていないのですが...楽しく読ませて頂きます!!これからもがんばってください!!! (3月7日 10時) (レス) @page2 id: 3fa804da04 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：パティあす | 作成日時：2024年2月20日 1時
