023 色々は色々だ ページ23
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「……うわ、……」
ギーッと重い扉が開くと、そこには開放感溢れる、学校ならではの場所・屋上。遮るものはなにもなく、風が心地良さそうに吹き抜けており、夕方だからか景色もすごく綺麗で。
「ちゃんと送ってくって。信用ねえな〜」
連れてきてくれた(？)張本人・村山さんは未だにコブラと話を続けている。もはやもうなんの話をしているのか分からないためほとんど聞いていなかった。別に変なことを話すわけじゃないだろうし、気にはしていない。
すると、「じゃ、また後で」という言葉でその電話を切った村山さんは、後ろにいたあたしにスマホを返してくれた。
「ずいぶんコブラと親しいんですね」
「なに。そう見えた？」
「まあ、なんとなく」
「……コブラちゃんはね、おれの ”あこがれ” の人」
「憧れ……？」
「そ。おれ、１回コブラちゃんとタイマンして負けてさ」
「た、タイマン、……」
「その時に思ったんだよ。あーこいつ、おれにないもんいっぱい持ってんなーって」
「……、」
コブラは山王連合会の総長で、村山さんは鬼邪高校の番長。それぞれがそれぞれチームのトップだ。確かに、確かに負けたってことはそういうことかもしれない。
けれど、これまで関さんや古屋さんと話したり今日鬼邪高に来てみて、あたしは少なくとも、そんなことはないと、そう思った。
「村山さんは、今でもコブラに勝ちたいと思ってるんですか？」
「……Aちゃんにはどう見える？」
「……どう見える、というよりは、」
コブラにはコブラの良さがあるように。
「村山さんは村山さんらしくいればいいんじゃないかなあと、あたしは思いますね」
きっと、村山さんには村山さんの、良さがあるから。
「あ、村山さん！やっと帰って、」
「おれAちゃん送ってくるわ」
「えっ、あ、じゃあ俺も……」
「いい。俺そんまま帰るし。だから今日はもう解散なー」
「あ、皆さん今日はありがとうございました！パン屋にも、是非来てくださいね」
「「「「はい……！！」」」」
「Aちゃん行くぞー」
「は、はーい。関さん古屋さんも、また」
「あ、はいっす！……ちぇ。村山さんだけずりいなあ」
「まあ、色々あんだろ。あいつにも」
「色々？色々ってなんだよ古屋」
「……色々は色々だ」
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堕天使魔夜(プロフ) - 5371号さん» 更新しないのですか？とても楽しみです (2017年9月10日 13時) (
レス) id: 5e5aea13cc (このIDを非表示/違反報告)
堕天使魔夜降臨(プロフ) - 5371号さん» はい！どんな登場か楽しみです♪ (2017年8月26日 23時) (レス) id: 5e5aea13cc (このIDを非表示/違反報告)
5371号(プロフ) - 茅皓さん» 大変たくさんのコメントありがとうございます……！いえ、もうぜんぜん個人的にはすごくありがたいです。ありすぎて逆にすみません(笑) またなにかありましたら宜しくお願いします！更新もちょこちょこ頑張ります！ (2017年8月26日 22時) (レス) id: 22d7f5151e (このIDを非表示/違反報告)
5371号(プロフ) - 堕天使魔夜降臨さん» 雨宮兄弟推しでしたか！！予定はしていなかったのですが、是非検討します。 (2017年8月26日 22時) (レス) id: 22d7f5151e (このIDを非表示/違反報告)
茅皓 - 沢山の直しを言ってしまいすみません(>_<) 今後物語を読んでいて直しがあったら言ったほうが良いですか？ それともスルーしたほうが良いですかね？ 以前別の作者さんの作品を読んでいて直しを言っていたら色々とあったので...。 一応確認をと思いまして...。 (2017年8月26日 12時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：5371号 x他1人 | 作成日時：2017年7月22日 7時
