30 桃色の過去2 ページ31
王子「パパー！猫が！俺の事っ！」
国王「なんだとっ!!」
【これより国にいる全動物は始末する。子犬も子猫も全てだ！隠していた場合は重い刑が待っている】
──────────
主人「は？…動物始末…？お、おかしいだろ！」
住民「ふざけるな！動物をなんだと思ってるんだ！」
国王「我が子を傷つけた罰だ！」
「ニャー!!」
騎士「国王様！お待ちくださいっ！どうか！どうかそれだけはっ！」
王子「猫なんてぜーんぶいなくなっちゃえ！」
国王「執行しろ」
バンッ
「ﾆｬ……。」
騎士「おい！おい！目覚めて！頼む！目覚めてくれよ！」
────────
最近国の様子が可笑しく感じる。初めは何かのイベントか？と思っとったけど違うっぽい。数日だったある日、俺のご主人様の様子が変だった。急いで帰ってきたご主人様に俺はいつも通りお出迎えした。
rbr「ニャー！(ご主人様、おかえり！)」
主人「ああ、良かった……絶対に、絶対にお前は生かしてやる！だからお前は…絶対に幸せに暮らすんだ。」
rbr「…？ニャー！(え？わかった！)」
どういう事か俺には理解できなかった。最近ご主人様の様子が可笑しいかもと思っていたがやはり何かあるようだ。そこから更に数日後……
主人「本当に悪いと思っているが、これから家から出ないでくれ…窓から顔を出すのもダメだ…すまない…本当に…」
ご主人様はなんでそんな事を言ったのかやっぱり分からなかった。けど、それがご主人様の頼みなら俺はその通りに従うだけや。俺は家に身を潜めていた。
数日後…
主人「…そろそろ我慢の限界だ。なあ、俺と一緒にこの国から出よう。ここから出て、自由に…前の生活に戻ろう！」
その後、俺とご主人様は計画を立てて行った。そしてついに実行当日。
主人「あ、あそこまで行けば！頑張れ！」
rbr「ニャー！」
??「待て」
主人「…!?な、ぜだ…なぜ…!?」
騎士B「やはりいたか。この裏切り者が！」
カチッ
rbr「ッ！」
俺は銃を向けられた。咄嗟の事で俺は身動きが取れなかった。その時…
主人「…。待て、そいつを打つな。…逃げろ！早く！」
rbr「ﾆｬ!?(え!?)」
主人「そして振り返るな！絶対に！…幸せになれよ！」
俺は従うしか無かった。
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作者名：さきねこ x他1人 | 作成日時：2022年12月6日 14時
