116話 タコせんせーの戦略 ページ28
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《あっという間にノーアウト満塁だー!!1回表のE組と全く同じ!!
最大の違いは!!
ここで迎えるバッターは......我が校が誇るスーパースター進藤君だ!!》
ついに来たか、進藤君......て、えぇぇえぇぇ!!??
野球部のバントに翻弄され、出塁を許してしまったE組の次なる相手は進藤君。野球部内で1番の実力者だろうな、と思いみてみたが......。
え、あれ本当に進藤君??さっきと何か色々違う気がするんだけど。バッド3本(重り付き)を肩に担いでやって来た彼は、もう完璧なプロにみえる。
ヘルメットのつばの下から覗く2つの目が、ギラギラと光っている。獲物を狙う鷹のような目付きだ。眼光だけで死者が出そう。
「踏み潰してやる......杉野!!」
「......!!」
何か物騒な言葉が聞こえた。気のせい......かな?
《もとは同じ野球部で競い合った2人!!しかし杉野はE組に落ち、部活も追放!!
お前そろそろ黙ろ?E組への当たりが強すぎるんですけど。
もはやE組が負ける前提で話進めてるし。【やはり】って言いきんなよ。
心の中でグチグチ言ってると、守備についていた赤羽君がふらっと動き、磯貝君に何かを指示した。タコせんせーの指示かな。
......あ!もしかして、
私がさっきの事を思い出し、うんうんと頷いている内に、どうやらタコせんせーの戦略ターンになったらしい。
タコせんせーの戦略は......、
《!! こっ......この前進守備は!!》
そう、さっきまでE組に野球部がしていた【前進守備】。
赤羽君と磯貝君が、バッターである進藤君に近づいて守っているのだ。
「明らかにバッターの集中を乱す位置で守ってるけど、さっきそっちがやった時は審判は何も言わなかった。
文句無いよね、理事長?」
赤羽君がご丁寧に説明してくれた。
赤羽君がさっき理事長さんにクレームをつけたのは、ただ挑発したわけでもなく、文句があったからでもなく、
タコせんせーが考えた戦略の、過程の1部だったのだ。
観客が見てる前で言ったんだから、こっちが同じ事をしても、絶対に文句は言えない。
凄いよね、私には思いもつかなかった方法だ。
ちょっと小賢しい気もするけど、戦略だからオールオッケー。
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小桜(プロフ) - 黒姫の夢さん» 心優しいコメントありがとうございます!本当に励みになります。黒姫の夢さんも書いてらっしゃるんですね。応援してます(^-^) (2021年11月19日 22時) (レス) id: 8b4a915ba2 (このIDを非表示/違反報告)
黒姫の夢 - 更新、無理せずに頑張ってください。 とても面白かったです。 私も暗殺教室の夢小説を書いています。 体に気を付けてくださいね? (2021年11月19日 22時) (レス) id: 89b081aabc (このIDを非表示/違反報告)
小桜(プロフ) - おもちさん» コメントありがとうございます。更新楽しみにしてくれているのに、全然できなくてすみません……。来週テストが終わるので、その時は沢山更新します! (2021年11月12日 19時) (レス) id: 8b4a915ba2 (このIDを非表示/違反報告)
おもち - 更新楽しみにしています!テスト頑張ってください (2021年11月12日 19時) (レス) id: 31f3b0e2bf (このIDを非表示/違反報告)
小桜(プロフ) - カンナさん» コメントありがとうございます。もうすぐテスト期間に入りますので遅くなるかもしれませんが、精一杯頑張って更新します! (2021年10月30日 12時) (レス) id: 8b4a915ba2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:小桜 | 作成日時:2021年10月8日 22時