任務先でぶりっ子始めました ２

８３話 片岡さんって最高 ページ38

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「でも心配しないで殺せんせー。暗殺で基礎体力ついてるし。良い試合して全校生徒を盛り下げるよ。
ねー皆」



片岡さんがそう声をかけると大半の女子がおーう、と返した。
片岡さん、良い性格してるね。惚れたよ。



「お任せを片岡さん。ゴール率１００%のボール射出機を製作しました」

「あ...いや、律はコートに出るにはちょーっと四角いかな......」



このクラス最高すぎん？？

けれど勿論、それに対して積極的じゃない人もいるわけで。




「俺等さらし者とかカンベンだわ。お前等で適当にやっといてくれや」

「寺坂！......ったく」



磯貝君が止めるも、寺坂君と愉快な仲間達は教室を出ていってしまった。

私も体育とかその他諸々サボってたりするわけだから、何も言えねぇよな。


▼△▼△▼


『さっきのぉ......、杉野君の意思ぃ強かったねぇ』

「さっき？......ああ、あれか」

『カエデもぉそぉ思わなぃ？』

「うん、熱かったよね！途中からちょっとこそばゆくなっちゃったけど」



あはは、と頬をかいて照れいるカエデを見ながら『だよねー』と相槌を打つ。

さっきの杉野君の野球への思いは、マジで熱いと感じた。
見返したい、勝ちたいという思いがひしひしと伝わってきて、この人達には絶対に勝って欲しいと心から思ったよ。

男子ファイト！



「Aー、次いくよー？」

『うん〜、いぃよぉ！』



私達はと言うと、今現在パスの練習をしています。
まずはボールの扱いに慣れることが大事なんだって。片岡さん情報だよ。

バスケットボールってあんまり触ったこと無かったけど、結構固いよね。デカイしさ。

まあ、慣れたらどうってことはないけどね。



「でも意外だな」

『？ 何がぁ？』

「Aが球技大会に出ることだよ」

『えっ、どうして？』



思わず素の話し方になったが、運良くカエデは気づいていないようだった。



「だってAってさ、訓練に参加しないでしょ？だから運動が苦手だったり、体が弱かったりするのかなーって思ってたから」



今回もてっきりでないのかと...、とカエデは呟く。

あぁ、確かに。私って運動できませんよで通してきたんだ。そう思われても不思議じゃない。

初日で烏間先生と１対１した時もボロボロだったしね。

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