80話 起こし方 ページ35
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「じゃあ私は先に寝ますね」
『ん、おやすみ』
凜を見送って、私もそろそろ寝ようかなと考える。
廊下を渡って自室に入る。そして隅に置いてあるベッドにダーイブ!
『はぁぁぁぁ、やっぱお布団サイコー』
ふかふかの枕に顔を埋め、ゴロゴロと転げまわる。
そうしている内にどんどん瞼が落ちていき、いつの間にか私は夢の中に堕ちていった。
「───さい!」
ん?
「──きてください!」
この声は......。
「起きてください!!!!」
『わぁ!!??』
耳に手を当てながら飛び起きる。
なになに今の?
「やっと起きましたね」
『り、凜......』
そこにいたのは、大型メガフォンを片手に持った凜。
......大型メガフォン?
『あの〜、そのメガフォンは一体...?』
「ああ、これですか?これはいつか一緒に住む人を起こす時に使おうと思ってるんです!それでA様で試してみようかと」
『お、おお......』
それは一緒に住む人に同情しますわ。そんな物で起こされたら鼓膜が破れちゃうよ。
「これ使ったら1発でしたよ。今日は眠りが深かったみたいですね」
『最近寝れて無かったからね』
良く眠れたお陰か、いつもよりも頭が冴えてるような気がする。
「朝食の用意はできてますからね」
『うん、ありがと。今日も胡蝶屋敷に?』
「はい!私も誰かの役に立ちたいので」
そう照れ臭くさそうに笑う凜に、キュンッときてしまった。
健気だわ、可愛い。
凜の作っためちゃくちゃ上手い朝食を堪能し、ささっとぶりっ子メイクを済ませて学校に向かう。
駅を過ぎた時、改札に見覚えのある顔を見つけた。
『潮田くぅん、おはよぉ!』
「あ、友田さん」
おはよう、と爽やかな笑顔で返してくれた潮田君には今日のMVPをあげよう(現時刻7時40分)。
流れで一緒に登校することになりました。
『そう言えばぁ、昨日のぉしょーぶってどぉなったんですか?』
「あぁ、昨日の?」
少し歩いた頃、私は昨日の勝負のことを思いだし潮田君に聞いてみることにした。
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小桜(プロフ) - 猫耳パンさん» こちらの方でもコメントくださり、本当にありがとうございます😃大好きと言ってもらえて嬉しいです! (2021年11月26日 22時) (レス) id: 8b4a915ba2 (このIDを非表示/違反報告)
猫耳パン - この作品大好きです。 これからも頑張ってください。 (2021年11月26日 22時) (レス) @page14 id: f830ddeebe (このIDを非表示/違反報告)
小桜(プロフ) - コメントありがとうごさいます。凜ちゃんの生みの親としてとても嬉しいです! (2021年11月7日 20時) (レス) id: 8b4a915ba2 (このIDを非表示/違反報告)
こぐら - とっても面白いです!凛ちゃんのキャラが個人的に好きです。可愛い...! (2021年11月7日 20時) (レス) @page44 id: c60a472fe3 (このIDを非表示/違反報告)
小桜(プロフ) - せせせせせええええええええええええさん» とっても嬉しいコメント、ありがとうございます!毎日更新できるように頑張ります! (2021年10月3日 20時) (レス) id: 8b4a915ba2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:小桜 | 作成日時:2021年8月24日 22時