任務先でぶりっ子始めました ２

６８話 堀部イトナ ページ23

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「初めましてシロさん。それで肝心の転校生は？」


あ、元に戻った。


「初めまして殺せんせー。ちょっと性格とかが色々と特殊な子でね。私が直で紹介させてもらおうと思いまして」


シロさんはそう言ってタコせんせーに洋館を渡す。

するとその後、渚の方をちらりと見た。
...？どうしたんだろ？


「何か？」

「いや、皆いい子そうですなぁ。これならあの子も馴染みやすそうだ」


皆を見回しながらシロさんはそう述べた。
胡散臭く感じるのは私だけか？？


「席はあそこでいいのですよね、殺せんせー」

「ええ、そうですが」

「では紹介します。
おーイトナ！！入っておいで！！」


どんな子だろう。
ワクワクしながらドアを見ていたけど、ふとあることに気がついた。

あれ、ドアの向こうに人の気配がない。
あるのは......。

すると、突如、背後にある教室の壁が破壊され、そこから１人の男の子が出てきた。


((ドアから入れ！！！))


痛ったぁ！？モロにぶち当たったんですけど！？破片、破片が刺さった気がする！！

シロさんといいこの子といい、登場の仕方が特殊だな！！普通に入ってこれんのか！？

突き破られた壁の目の前に居た私に、すんごい被害があるんですけど？？？？


「俺は...勝った。この教室の壁よりも強い事が証明された」


それだけでいい...それだけでいい...、と呟く彼。

壁に勝っても嬉しくなくない？？


((なんかまた面倒臭いの来やがった！！
殺せんせーもリアクションに困ってる！！笑顔でもなく真顔でもなく...何だその中途半端な顔は！！))


なんでだろう......、今日ほど皆の心の声がはっきりと分かるような気がする日はない。


「堀部イトナだ。名前で呼んであげて下さい。ああそれと、私も少々過保護でね。しばらくの間、彼のことを見守らせてもらいますよ」


過保護過ぎんでしょ。仮にも中３だよ？
シロさんって意外と心配性なのかな？


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順位が更新されました！

８９位、嬉しいです！(直ぐに落ちるんですけどね)

これからも「任務先でぶりっ子始めました」をよろしくお願いします！

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