任務先でぶりっ子始めました

３８話 転校生 ページ41

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修学旅行を終えたら、直ぐ様通常授業に戻った。楽しい時間はあっという間に過ぎていくらしい。


「あーあ、今日から通常授業か」


さっきたまたま遭遇した杉野君と潮田君こと天使ちゃんと岡......なんとか君と校舎を目指していると、唐突に杉野君が呟いた。

ね、私も通常授業となればやる気が沸かないよ。修学旅行が楽しかっただけに...ね。


「そーいやさ、昨日、烏間先生から一斉送信メール来た？」

「あ、うん」

『メールぅ？あー、そぉいえば何か来てましたねぇ』


内容確認してないから分からんけど。

鞄からスマホを取り出し、烏間先生からのメールを開いて読む。


[明日から転校生がひとり加わる。
多少外見で驚くだろうが......、あまり騒がず接して欲しい]


おっ！転校生来るんだ。嬉しいな〜。


「......うーん、この文面だと、どう考えても殺し屋だよな」

「ついに来たか、転校生暗殺者」


へぇ〜、この教室じゃ転校生と言えば暗殺者なのね。


「転校生名目って事は......ビッチ先生と違って、俺等と同年齢(タメ)なのか？」

「そこよ。気になってさ、顔写真とかないですかってメールしたのよ。そしたらこれが返ってきた」


岡島君(←潮田君に聞きました)仕事が早いのね。

そう思いながら私も、岡島君のスマホを覗き込んだ。


『わ〜！かわいぃですねぇ』


そこに映っていたのは、とっても可愛い女の子だった。


「おお、女子か！！」

「なんだよ、ふつーにかわいーじゃん。殺し屋に見えねーな」

「殺し屋とは限らないんじゃない？友田さんだって殺し屋じゃなかったんだし」


潮田君がそう言えば、他の２人の視線がこちらに向いた。


「そー言えばそうだよな。友田って殺し屋じゃないんだろ？」

『まぁ...そうですねぇ』

「訓練にもほぼ参加してねぇしな」

『うっ......』

「ま、この文面からすれば殺し屋だと思うぜ」

「そっか」


岡島君が痛いとこ突いてきた時はビビったけど、どうにか話が終わってくれて良かった....。杉野君ナイス！！今度なにか奢るね。


「わーなんか、緊張してきた！！」

「仲良くなれんのかなー」

『なれますよぉ、きっと！』


私も楽しみだなー！ここに友達ほとんどいないから、転校生ちゃんとは仲良くなりたい！！

でも変わったこともあるんだよね。女子からは相変わらずだけど、修学旅行が終わった後から何故か男子が話しかけて来るようになったんだよね。

どういう風の吹き回しかな？誰かなんか言った？

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