任務先でぶりっ子始めました

１６話 友達ゲットだぜ！ ページ19

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およ？ここどこだ？？

まだ寝ぼけている頭をフルに働かせる。

...あぁ、教室か。いつの間にか寝てたのか。最近、テスト勉強と任務とで全然寝れてなかったから睡魔が強かったのかも。

良く寝たから、これで後１週間位は余裕でオールできるよ。


「友田さん」


腕をグーンと伸ばし固まった体をほぐしていると、不意に声をかけられた。それは、最近聞き慣れた声。カエデちゃん以外の子から話しかけられるのは初だったから、不覚にも驚いてしまった。


『どぉしたのぉ？潮田くぅん？』


なんと、声の主は天使ちゃんこと、潮田渚くんではないか。相変わらず可愛いね。


「大した用じゃないんだ。ただ...ちょっと話してみたいなって思って...」


恥ずかしそうにはにかみながら言う彼に、私のハートは見事撃ち抜かれてしまった。矢が５本位刺さった気分。控えめに言って天使。


『ほんとぉ？嬉しいなぁ！』


にやけそうになる頬を気合いで絞め直し、何とか平常心を保つ。ヤベェよ、潮田くん本当に男子かよ。どっかで性別落としてきた？？

私の左隣の席に座った潮田くんは、質問をしてきた。


「聞きたいことがあるんだけど良いかな？」

『うん！もちろぉんだよぉ』

「じゃ、１番気になってたことなんだけど。友田さんは授業を早退してばかりなのに、どうしてあんなに点数が取れるの？」

『ぇ？』


点数？点数って...え？


『どぉいうことぉ？』

「中間テストの結果だよ。範囲が変わったのに殆どの教科が１００点なんて」


Why？

え、私潮田くんに結果とか見せたっけ？いや、見せてないよね。テストが返却された瞬間に多分私寝てたもん。


『どぉしてぇ、私の点数知ってるのぉ？』

「あ、そっか。友田さん寝てたから知らないよね。さっきちょっと色々あって、カルマくんが友田さんの答案用紙を教壇の上に乗せたんだ。だからクラスの皆が、友田さんの点数を知ってると思うよ」


私が寝てる間に何してんだよ。勝手に人の答案見せやがって。許すまじ。


「で、どうしてなの？」

『あ、答えるの忘れちゃってたねぇ！特に理由はなぁいけどぉ、強いて言うならぁ地頭が良いからかなぁ』

「いいなぁ、地頭が良いなんて。僕は英語以外はちょっと...ね」

『え〜、英語が出来るなんてぇ羨ましいよぉ。あ、じゃあ今度英語教えてくれなぁい？私もぉ何か教えるからぁ』

「いいの？」

『いいよぉ約束。じゃ、これから私達はぁ友達だねっ』

「うん！」


よっしゃぁ！友達ゲットだぜ！

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