Memories 22 ページ28
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金属の擦れる音が微かに聞こえ、私はゆっくりと瞼を開いた。
途端、頭に強い痛みが走り、起こそうとした身体を再び床に付ける。
いつの間にか手足に繋がれていた鎖がジャリ、と重い音を立てた。
ここは何処？私はいつからこんな状態に？
思い出そうとしても、締め付けられるように激しく頭が痛む。
その時、薄暗い空間の中、奥から近付いてくる人影のようなものが視界に入った。
警戒しながら目を凝らせば、ニッコリと微笑む男が一人、私の前に立つ。
「おはよう、Aちゃん。」
その台詞、声。どこかで聞いたことがある。
激痛に耐えながら自分の記憶を辿れば、思い当たる人物が出てきた。
____あぁ、やっと思い出した。以前会った男の人。
数ヶ月前にホテルで会って以来、
会おうとせがまれ続けたが、一度も会うことなく適当に流していたのに。
こうやって強引な手段で私を捕まえたというわけか。ストーキングされる方がまだマシだと思ってしまう。
「随分ぐっすり寝ていたね……この薬、結構強いみたいだ」
「………どういうつもりなの、…犯罪よ、これ」
「勿論分かってるよ、でもAちゃんが悪いんじゃないか。僕を見てくれないから。」
まるで何かに取り憑かれたかのような、虚ろな目で私を見つめながらそう言う彼。
再び口角を上げ、不気味な笑顔を貼り付け私に迫るその姿に鳥肌が立った。
このままじゃ生きて帰れやしない。この状況を何とか乗り切って外へ出ないと。
「Aちゃん、僕と結婚しよう…！！！
その為に君の会社も辞めさせてあげたし、もう働かなくていいんだ。君の好きな物も全部、全部…あげるよ……」
「…な、に……言って………」
触らないで。
そんな反抗の言葉も、恐怖で喉が全く開かず出てこない。
私の肩を掴むその手つき。何も宿していない暗い瞳。全身の血が抜かれたようにゾッとした気分になる。
(消太)
必死に愛しい人の名前を叫んだ。
彼の温もりを求めても、涙で霞む視界には、あの気持ち悪い男の笑みが映るだけ。
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りめろん(プロフ) - mokatiさん» 不具合があったようですね、運営の方からメールが届いていました…！ご丁寧に教えてくださりありがとうございます(;_;) (2018年12月10日 7時) (
レス) id: f302ac9b96 (このIDを非表示/違反報告)
mokati(プロフ) - 初コメ失礼します。運営側のトラブルなので大丈夫だと思いますよ。コメント等がもどるかはわかりませんが、バグが治りしだい普通に使えるようになりますよ。 (2018年12月10日 2時) (レス) id: fdecbe79f7 (このIDを非表示/違反報告)
りめろん(プロフ) - いゆ。さん» ありがとうございます(;_;)頑張らさせていただきます…！！ (2018年11月9日 20時) (レス) id: f302ac9b96 (このIDを非表示/違反報告)
りめろん(プロフ) - Soleilさん» Soleilさんが毎回下さるコメントに、私もニヤケが止まりません笑 これからのお話も是非楽しみにしていただければと思います…！ (2018年11月9日 20時) (レス) id: f302ac9b96 (このIDを非表示/違反報告)
いゆ。(プロフ) - 早く続き見たいです！！！これからも頑張ってくださいね！！ (2018年11月9日 20時) (レス) id: ee86b7a9ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りめろん | 作成日時：2018年10月24日 0時
