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「………おい、何でお前がこれ持ってんだ」
本棚の整理をしていると、後ろから声をかけられた。
さっきまで読んでいた林間合宿の資料を手に取り、怪訝そうな目でこちらを見つめている消太。
さっさとしまっておけばよかった。
この様子だと、また説教タイムの始まりだ。
「治与ちゃんに貰っただけよ……合宿に参加しようなんてもう思ってない」
「信じ難いな」
「……心配なの、色々。
合宿だって本当は………」
そう言いかけて、再び本棚へ向き直る。
こんな事を言って彼を困らせてはいけない。
それに、ヒーローを目指して頑張る生徒を応援しなくてどうする。
ここはカウンセラーとして背中を押してあげなければならないのに、私の一方的な気持ちで振り回したら駄目。
「お前が思ってるよりずっと、あいつらは強いよ」
小さくもはっきりとした声で答えた消太は、私の頭上の棚から本を引き出し「借りてくぞ」と一言。
相談室を出ていこうとする消太の捕縛布を、思わず掴んで引き止めてしまった。
軽く咳き込みながら、彼が振り返る。
「ッ、おい、急に引っ張るな、」
「……生徒だけじゃなくて、あなたも同じよ。怪我だけはしないでね」
「…そんなヘマしねぇよ、俺も一応プロだ」
「そ、そうだけど……」
「今の俺は、お前にそんな心配される立場じゃない。お前が一番分かってるんじゃないのか」
真っ直ぐ私を見つめながら、そう言い放った。
私はいつまで彼の隣にいる気でいたんだろう。
彼の言う通りだ。私は彼の
「……流石にかすり傷くらいは許せよ」
言葉に詰まり俯いていれば、温かくて大きな手が私の頭を撫でる。
その懐かしい感触と、相変わらず優しい彼の声に、涙が出そうになった。
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りめろん(プロフ) - mokatiさん» 不具合があったようですね、運営の方からメールが届いていました…！ご丁寧に教えてくださりありがとうございます(;_;) (2018年12月10日 7時) (
レス) id: f302ac9b96 (このIDを非表示/違反報告)
mokati(プロフ) - 初コメ失礼します。運営側のトラブルなので大丈夫だと思いますよ。コメント等がもどるかはわかりませんが、バグが治りしだい普通に使えるようになりますよ。 (2018年12月10日 2時) (レス) id: fdecbe79f7 (このIDを非表示/違反報告)
りめろん(プロフ) - いゆ。さん» ありがとうございます(;_;)頑張らさせていただきます…！！ (2018年11月9日 20時) (レス) id: f302ac9b96 (このIDを非表示/違反報告)
りめろん(プロフ) - Soleilさん» Soleilさんが毎回下さるコメントに、私もニヤケが止まりません笑 これからのお話も是非楽しみにしていただければと思います…！ (2018年11月9日 20時) (レス) id: f302ac9b96 (このIDを非表示/違反報告)
いゆ。(プロフ) - 早く続き見たいです！！！これからも頑張ってくださいね！！ (2018年11月9日 20時) (レス) id: ee86b7a9ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りめろん | 作成日時：2018年10月24日 0時
