貴方に逢いたい、【オリジナル】 (ページ5)

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1-1 始まりは彼岸花の花弁の上に転がる。ページ5

「日菜ちゃん!帰ろうよ!」

「うん!帰ろう!楓ちゃん!」

もう一度伝えることが出来るのならば、貴方に謝りたい。謝ることで、貴方が幸せになれるのならば。

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瀧島side

俺は夢送屋。死んでしまった人にメッセージを送ることが出来る。

その中でも俺は特殊で的確にメッセージを送ることが出来るから養える程度には仕事を貰っている。

今日も忙しい朝を迎え、仕事場の彼岸花に向かう。

朝が早かったのに、10代ぐらいの女性がいた。

依頼者は老若男女問わずだから、特に怪しむこともないが、彼岸花の怪しい雰囲気に興味を持って来ただけの人かもしれないから、一応話は聞く。

瀧「…依頼人ですか？」

？「あっ…はっ、はい！そうです…」

依頼人だったらおもてなしもしないとな。依頼人を中に入れて、紅茶を入れる。

瀧「どうぞ。」

？「あ、ありがとうございます！」

瀧「まず、貴方のお名前を教えてください。」

？「あ、申し遅れました…黒鳥楓です。よろしくお願いします。」

比較的丁寧な自己紹介で名前を教えてくれた黒鳥さん。そして、こちらも自己紹介をする。

瀧「私は瀧島仁です。今日はよろしくお願いしますね。」

黒「はい！よろしくお願いします。」

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瀧「それで、依頼な方は…」

黒「はい、私の＂元"友達のことで、メッセージを伝えて欲しいんです。」