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A『おぉやってるね』
「あ、Aさん」
道場へ行くと新人隊士が皆、竹刀を持って素振りをしていた
私はあのクソ野郎(総悟)に仕事を押し付けられるため道場へ顔を出すことは珍しい方…だと思う
A『ねぇ誰でもいいからさ、できれば強いひと!私と一回だけやりあってくれない?骨折してて体訛ってるし、いつもなら土方さんとかにお前まだ怪我してるだろって怒られて出来ないからさ』
「って言われても…」
新人隊士が皆私から目をそらす
そりゃそうだ、みんな新人だ
一番隊副隊長とやりあいたいなんて人はいないだろう
A『…じゃあ私に勝てたらなんか言うことひとつ聞いてあげるよ、なんでもいいよ』
私がそういうと新人隊士の目が光った
正直なことを言うと真選組にはクソ野郎しかいない。いや本当に。
一番隊副隊長が「何でも言う事聞く」って言って身を引くやつなんて早々いない
「じゃあ俺!」「俺俺!」
と、どんどん新人隊士の手が上がっていく
A『よし、女だからって手加減しなくていいからね?』
ーーー
「Aさん、勿論嘘はつきませんよね?」
A『いやお前らあれセコいだろ、なに?私一人ずつだと思ってんだけど?全員で私のこと竹刀でぶっ叩きに来るって女の子にすることじゃないよ?Aちゃん泣いてもいい?』
「約束は守ってくださいよAさん?じゃあ今から命令出しますよ?えっと…あ」
沖田「お前仕事サボってんじゃねぇか」
後ろから総悟の声がした
もっと時間かかるもんだと思ってたのに
A『いやこれサボりじゃなくて…え』
後ろを振り返ると血だらけの総悟
A『え、な…何?痛くないの!?ねえ!』
沖田「大丈夫だっつーの、包帯巻くの手伝え、サボってたんだからこれくらいしてくだせェ」
A『いや大丈夫じゃないって、何でこんな…』
「はやく沖田隊長の手当を!」
総悟の姿を見て戸惑っていると新人隊士に背中を押された
A『後で話は聞くからね?』
沖田「へいへい」
私は総悟の手を引っ張った
ーーー
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作者名:みるくてぃー | 作成日時:2017年10月10日 16時