【沖田総悟】嫌よ嫌よも好きのうち2【銀魂】 (ページ24)

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A『…え？どこだここ！？』

「やっと目が覚めたのか…」

A『え？うっわ暗っ！？どこなのここ！？虫とかいそう…キノコとか生えてそう！！誰がいませんかぁぁぁぁぁ！！！？』

「うるせぇ！」

A『いでっ…え？』

頭を叩かれた
いやまぁうるさかったのは謝るけどさ殴ることなくない？ちょっと酷くない？

「お前、たしか…真選組一番隊…巻雲Aだよな？」

A『んん？』

うんそうだよ？でもなんで知ってるの？
というかなにする気なの？
というかなんで私縛られてんの？

「久しぶりだな、〇〇事件では世話になったなぁ？」

男が私の頭を掴んだ

A『誰だよお前』

男は「は？覚えてねぇのか？」と少しびっくりした表情を見せた
覚えてないも何も誰ですか貴方は

〇〇事件ってなに？聞き覚えがない

A『いや本当に誰、私帰りたいから離してよ』

「それはできねぇ、俺はお前達…幕府の犬が大っ嫌いだからよ！！！」

A『痛っ！』

男が私の頬をグーで殴った
いや攘夷志士の方々が私たちのことわか嫌いな分かるよ？
でもさ、グーで顔面殴ることなくない？

「あぁいいな、そういう痛がる顔を見るのが大好きなんだよ…あぁ～、あとどれくらい殴ったら「ごめんなさい」って俺に屈服するのかなぁ」

A『サイコパスじゃん…』

でもこれで分かった
ここにいたらやばい、死ぬ、殺される
逃げたい…と思ったけど手が縛られてるし目の前にサイコパスがいるし

…こんなことになるなら屯所なんて抜け出さなきゃよかった

ーーー

A『痛いっつってんだろ！なんなのお前！サイコパス！』

殴られ続けたら飽きて私から目を離すだろうと思っていたけど
殴り続けるのすらやめてくれない

痛みに耐えきれず遂に声が出てしまった

「まだ元気あるじゃねぇか、何したらお前は悲鳴をあげるんだ？」

A『逃がしてくれたら(歓喜の)悲鳴をあげるよ』

「じゃあ、足焼こうか」

A『ん？』

なんだって？足を焼く？

「よっこいしょ」

男が私から目を離した
逃げるなら今しかない

真後ろに窓…ガラスなら突進すればなんとか割れるか割れないか…

いやでも何もしないでこれ以上痛いことされるのはゴメンだ

私は男にバレないよう震える足で立ち上がり
殴られ続けた体で窓ガラスに突進した

ーーー