正しい恋などありゃしない T.M (ページ28)

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No.27 ページ28

でも、もうやめる

きっとこのままじゃ私も、

私のまわりにいる人達に迷惑をかけることになる

そして貴久も奥さんに見つかったら

きっと大変なことになる

あ「貴久、私もうこの関係、」

増「嫌だ、言わないで」

あ「え？」

増「俺は嫌だ。Aといっしょにいたい」

あ「でもこのままじゃ、」

増「嫌だよ、俺祐子とちゃんと離婚するから」

貴久は私の目を真剣に見つめていた

あ「貴久…」

増「ごめん、やっぱり我慢できないわ」

貴久はお会計を済ませると

私の手を引いて店を出た

あ「ちょ、どこ行くの！」

増「ホテル」

あ「でも、今日は行かないって」

貴久に手を引かれていると

近くのホテルの前に着いた

増「ごめん、強引に連れてきて。
でも俺やっぱりAと関係終わるの嫌だよ。
だから、」

あ「いいよ、」

増「え、」

あ「貴久が私のことちゃんと思ってくれてるってわかったから
だから、いいよ。私のこと抱いて」

私は最低の女

そうわかっていてもやめられない

私たちはホテルに入った