12話目 ページ16
マルフィ side
マルフィ「…モンペが過ぎるんじゃないか?エイトフット。」
Aが部屋に戻ってから、私はずっと気配を消して見ていたであろう姿の主に声をかけた。
ジョー「あ〜やっぱ鳥には適わねぇわ〜。
しゃーねぇだろ、お前何するかわかんねぇもん。」
そう、エイトフットは全て知っている。
あの日、私がAを助けた日のこと。
なんてったって、私達はAが海に帰ったあとに会っていたのだから。
まあ所詮仕事で、だが。
ジョー「つーかお前Aに言わなかったんだな。あの後俺と会ってたってこと。」
マルフィ「そうだな。言う必要性はないと判断した。」
ジョー「ふーん…マルフィ、お前まだ気持ちは変わってねぇか?」
あぁ、聞かれるだろうと思っていた。
私はあの時、Aを助けた時、人の姿になったAを見た時、彼女に一目惚れをしてしまったのだ。
私はすぐに彼女が何者であるかをエイトフットに聞いたものだった。
その時にエイトフットはAのことを【世界一美しいクラゲ】であると言った。
それは決して大袈裟ではなく、本当に美しかった。
クラゲの姿の時から既に普通ではない何かのオーラを放っていたが、人の姿になった時、月に照らされた顔は宝石のように輝いていて美しかった。
マルフィ「私の想いは今でも変わらないよ。私はAが好きだ。」
するとエイトフットが安心したようにフッと笑った。
ジョー「そうか。それならAのこと、よろしく頼む。
あいつしっかりしてんだけどたまに抜けてて、且つ他人が苦手だから多分リクルーティングとかやりずれぇと思うんだわ。だから良くしてやってくれ。」
じゃ、と言ってエイトフットは自分の部屋に帰って行った。
正直今回の新たなリクルーターがAであるということが信じられなかった。
エイトフット同様、アースラをマスターヴィランとする者が来るとは知っていたが、まさか彼女だったとは。
リビングで彼女を見た時、驚きと嬉しさで心臓が潰れるかと思ったくらいだ。
絶対に彼女を私のものにする。
そうあの時の月に誓ったのだ。
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はるまき(プロフ) - 続きが気になる... 更新待ってます! (2022年10月4日 0時) (レス) @page43 id: 7c9c8aed08 (このIDを非表示/違反報告)
猫目石(プロフ) - 続きが、、、、気になる、、、 (2020年9月27日 14時) (レス) id: 5676b10c1c (このIDを非表示/違反報告)
ラム - 続きが気になる (2020年5月13日 10時) (レス) id: 53f56e15b5 (このIDを非表示/違反報告)
リンネ - いつも更新楽しみに待ってます!これからも頑張って下さい! (2018年12月27日 17時) (レス) id: 679ef415fd (このIDを非表示/違反報告)
悪魔のクリオネ(プロフ) - 与太さん» こんな面倒くさい訂正にも丁寧に答えてくださり、ありがとうございます!ずっと応援しますし、更新待ってますね! (2018年12月12日 20時) (レス) id: 1aaac5e030 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:うみ | 作成日時:2018年11月7日 17時