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2.・ ページ2

時は1時間前に遡る。



「A先生は、まだ残り?」



理科の準備室で、化学の伊黒先生が私に声をかけた。



「私は来週の準備だけして帰ります、伊黒先生はこれから飲み会ですか?」



「そうだ、いつものメンバーで行ってくる。」



私は今年からキメツ学園で生物を教えている、新米の臨時教師だ。



前任の先生だった胡蝶カナエ先生は現在産休でお休み中。



そして伊黒先生の言う飲み会のいつものメンバーというのは、



宇髄先生、不死川先生、冨岡先生、煉獄先生だ。



学園の中でも人気のある先生達だから、私も顔はよく知っている。



でも廊下ですれ違ったら挨拶をするくらいで、それ以上の事はよく知らなかった。



「じゃあ、他は戸締りしたからA先生、ここだけ戸締まりお願いします。」



静かに微笑んで会釈する伊黒先生に私も笑顔で「はい」と答えた。



外は日がもうすぐ沈もうとしている。



運動場では野球部の生徒達が片付けを始めていた。



来週使う教材は外の倉庫に閉まってあることを思い出す。



暗くなる前に倉庫に教材を取りにいかなくては。



私は足早に準備室を出た。





<+)))><





普通、教材が保管してある倉庫といえば校内にあるのが一般的だが、キメツ学園はそうではない。



なぜかというと、倉庫の真上にある美術室の壁が度々吹き飛ぶからだ。



原因は美術の宇髄先生が爆発で壁を壊してしまうこと。



それでとうとう最近、倉庫の壁まで穴を開けてしまい、保管物を破損させないようにと、仮設置というかたちで現在の倉庫を外に移したのだ。








倉庫に着くと、私は引き戸を開けた。



まだ窓からうっすら夕日が指している。



私は引き戸から手を放し、倉庫の奥へ進んだ。



理科の教材は倉庫奥の一角に納めてあり、結構細かい教材も多かったりする。



そのため、よく知っていないと発掘するのが大変だったりするのだ。



「どこにあったかなぁ。」



ひとり呟きながら教材をガサゴソ探していると、



ガラガラッ



引き戸のレールに砂粒が巻き込まれるような音がして戸が開いた。



「ひゃっ」



思わず私も小さく叫んでしまう。

3.・→←1.密室に閉じ込められたなら



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設定タグ:鬼滅の刃 , 煉獄杏寿郎 , キメツ学園   
作品ジャンル:恋愛
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favo(プロフ) - まゆさん» まゆ様☆ありがとうございます(*´∇`*)嬉しいです。少しずつですが、書きしだい更新させて頂きますね(o^∀^o)またどうぞよろしくお願いします! (2021年9月20日 14時) (レス) id: 8138f7760d (このIDを非表示/違反報告)
まゆ(プロフ) - 続きが気になります!更新楽しみにしてます(*^^*) (2021年9月20日 10時) (レス) id: 3becc2e6ce (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:favo(ふぁぼ) | 作成日時:2021年9月18日 18時

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