英霊魔導士、フィオーレを征く【第３幕】

第２幕までのあらすじ ページ2

修行の場を変えると言ってドーリスの町を旅立ったスティングとレクター。
朝焼けの中で彼らを見送ったAたちは、ギルドマスター定例会から帰ってきたサキと共に酒場の営業を再開する。

数日後。ドーリス周辺を縄張りとする盗賊団のボス、フォルミス・クロサンドラにアルジュナの所有権をかけて決闘を申し込まれたAは、理不尽に町が襲われることを危惧し、盗賊団の拠点を叩きに向かった。
盗賊団の拠点に到着すると、そこは静寂に包まれていた。居残っていた男から事情を聞くと、フォルミスは既に仲間を引き連れて町へと攻め込んでいったという。

急いで町へと戻った一行は、周辺住民の避難を済ませ、襲いかかる盗賊団の手下たちを一掃。
最後に残ったフォルミスと対峙した際、不意をつかれてマスターたるAへと攻撃を許してしまう。
それを防いだのは、すんでのところで駆けつけたナツ・ドラグニル。
彼は相棒のハッピーやルーシィと共に、ギルドに舞い込んだフォルミス率いるクロサンドラ盗賊団の捕縛という依頼を受け、ドーリスの町を訪れた妖精の尻尾(フェアリーテイル)の魔導士であった。

偶然にも同じ宿を取っていた彼らと交流を深めるA。
ナツが食材を食い尽くしてしまったことで酒場が長期休業に追い込まれ、行くあての無くなった一行は、ナツたちの誘いに応じて妖精の尻尾(フェアリーテイル)へと向かう。

ドーリスからマグノリアへと移動し、ルーシィの紹介によってミラやマカロフと対面したAは、ギルドマークである妖精の紋章を左腿に刻み、晴れて妖精の尻尾(フェアリーテイル)の魔導士となる。

その後、マグノリアでの拠点となる場所を探していると、取り壊し寸前の一軒家を発見。
そこはAがドーリスで出会った貴婦人が所有する家であった。

上機嫌な貴婦人から半額で家を譲ってもらったAたちは、生活に必要な道具や食料を買い足し、夕食にカレーを作り、明日への英気を養う。
すべては聖杯探索_＿＿ひいては、汎人類史の未来のために。






奇跡とも呼べる導入(プロローグ)は終わりを告げ、世界は本来の筋道を辿り始める。

それは異世界からの旅人であるAたちが紡ぐ、あるはずのなかった物語。

最初の目的地は＿＿呪われし悪魔の島、ガルナ。

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