ギルドへの誘い 2 ページ26
「というわけで、第1回『これからどうしよう会議in異世界』を開催しまーす」
すっかり片付けられた店内で、A達は今後の方針を話し合うことにした。
店先には既に長期休業のお知らせを記した看板がぶら下げられている。
「こんだけお金があれば、フツーに生活してても暫くは困らないっしょ。ドーリスのどっかで部屋でも借りる?」
さほど興味も無さそうに鈴鹿御前がカウンターに頬杖をつくと、アルジュナはそれを咎めるような視線を送った。
鈴鹿御前が視線に気づいて大人しく手を膝の上に置いたのを見届けた後、彼はAに提案と言う形で自分の意見を提示する。
「しかし聖杯探索において、同じ場所に留まり続けるのはあまり良い方法とは言えません。ここは他の町に拠点を移すべきでは?」
アルジュナの提案に、Aは「そうだね」と同意を示して言葉を続けた。
「ドーリスの人には凄く良くしてもらったけど、聖杯の在り処を探すためには、私たちのほうから動かなきゃ」
聖杯がこの世界のどこにあるのか。誰かが所有しているのか、あるいはどこかに放置されているのか。
それすらもハッキリしていない今の状況を、楽観視する訳にはいかない。
「魔導士ギルドのある町へ行こう。今は少しでも情報が欲しい」
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作者名:空思鳴 | 作成日時:2020年9月19日 1時