【瀬名泉】 過保護のセナくん 【完】

26.写真 ページ27

月明かりを上手く使って、俺のスマホでAとの写真を一枚撮った。いつも通り可愛らしい満面の笑みで写るAと、いつもみたいに撮影を意識しないで、ありのままで写った俺との写真がそこにはあった。



『んふふ、記念写真だね〜』

「はいはい、後で送っといてあげる」

『やったー！』


家に帰ったら早速印刷しておかないと。大事なものはデータより手元に置いておきたいタイプなんだよね。それに何より、生徒手帳の裏に挟んでいたあの写真。やっと新しい一枚を挟めるよ。









「ほら、早く行くよぉ？」

『はーい』



指先を絡めるようにして繋いだ手。もう二度と離してあげる気ないから……ま、覚悟しなよねぇ？

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