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┌世界観 ページ1
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__某日、七不思議探求部部室にて。
「夜の学校に忍び込んで怪異を調査しよう」
まるでテーマパークに行くような気軽さで誰かが呟いた。
最初に言い出したのは確か__だった筈。
7人しかいない弱小部でやることも特になかった私達はその提案に喜々として乗っかり、『善は急げ』と言わんばかりの即決さで予定を取り付けた。
そして街全体が微睡みに揺蕩う時刻。
校門前に集結した私達ななぶ部員は、いつの間にやら用意されていた合鍵を用いて校舎内へ侵入した。
暗くて寒くて人気のない学校は、昼間のあの暖かな雰囲気とは一変して寒々しい装いだった。
普段の校舎とのギャップに怯える者、を宥める者、まるで他の部員が目に入っていないかのようにさっさと単独行動に赴いてしまう者__皆まさに七人七色といったような纏まりのなさで廊下を進んでいた。
そんな思い思いに過ごしていた私達が次に耳にしたものは__
ピーンポーンパーンポーンという小気味の良い校内放送のチャイムと、生徒玄関の鍵が閉まる音だった。
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作者名:人形 | 作成日時:2024年1月27日 10時