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レイズ「こんにちは、空の使者さん」
アリシア「さ、さっきの……!!」
木の上にいるのはさっきのフードを被った魔賊。
魔賊とは会いたくなかった……特に、このフード被った奴とは。
………っというか、何でこいつは私が空の使者だった事を知ってるの?
………こいつ、何者?
レイズ「そんな警戒しないでよー、オレたちの仲じゃん?」
と言いながら、そいつはスタッと着地して、私の隣に立つ。
手を掴まれたので、思いっきり振り払った。
アリシア「あなたの事なんて……知らない、誰?」
レイズ「あーぁ、冗談も通じないの?……オレが魔賊って事は知ってるよね?オレはそこの副賊長ー」
副賊長?
ってことは、見かけによらず偉い奴って事か……そんな奴が、何で………
アリシア「何で、知ってるの」
私はそいつにだけ聞こえるように小声で言った。
ヴィトルは知ってるからともかく、カリムとカリナには……まだ話せない。隠す事ではないのかもしれないけど……言う勇気がない。私って、臆病だよね。
レイズ「何のことー?」
アリシア「とぼけないで!」
ヴィトル「おい、どうした?」
思わず大きい声を出してしまい、私は口を塞いだ。
レイズ「そんなに知りたいなら教えてあげてもいいよ?でも………君は知られたくないんでしょ?」
アリシア「っ!」
怖い……そう感じずにはいられなかった。
何を企んでるんだろう、こいつは。何故、私のことを知ってるの?
刹那、
ヴィトル「おい、オレの最初の質問に答えてもらおうか」
ヴィトルはそう言いながら、目の前の敵の首に剣を突きつけた。
これには敵も目を見開くが、すぐに笑い出した。
レイズ「おー、怖い怖い」
ヴィトル「おまえは誰だ、」
レイズ「言ったでしょ?魔賊副賊長って、」
ヴィトル「……本当にそれだけか?」
レイズ「本当だよ、あー、そういえば名前を言ってなかったねー、それだけじゃなかったわ。
オレは魔賊副賊長レイズだ」
レイズはそう言うと、ヴィトルが持っていた剣を弾き飛ばした。
剣が無機質な音を立て、地面に落下する。
ヴィトル「っ!」
そして、レイズはめんどくさいと言いたげに欠伸をすると地面に落下した剣を踏みつけた。踏みつけられた剣は砕けてしまう。
何て……力なの。
アリシア「危険すぎる………!」
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作者名:セレーナ・ラフィーネ&しろーん x他1人 | 作成日時:2018年2月15日 15時