東方我烈伝 Cross of OrecaWorld 第１章―我界との交錯―（後編） (ページ7)

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第31話　brave knight ページ7

「禁弾『スターボウブレイク』！」

「雪符『ダイヤモンドブリザード』！」

「貴人『サンジェルマンの忠告』！」

「神罰『幼きデーモンロード』！」

四人のスペカが３対１でぶつかる。フランのスペカだけでレミリアのスペカを打ち消し、チルノと妹紅のスペカはレミリアに飛んでいった

「ちっ！神槍『スピア・ザ・グングニル』!!」

「ならこれでどうだ！火剣『フレイムソードG』！」

レミリアの槍と妹紅の剣が火花を散らす。その隙にチルノとフランは大技の体勢に入った

「これで終わり！流王『エクストリームストライド』!!」

「トドメ！壊地『ガイアブレイカー』!!」

二人の我符モンスターの大技で、凄まじい流水と砂嵐が発生、そのままレミリアに向かった

「っ！退きなさい！」

「うわっ!?」

だが、レミリアは組み合っていた妹紅を退けると、自身の周囲に、大量の『コウモリ』を呼び寄せた

「血夜『闇の招集』!!行きなさい!!」

『キキッ』

呼び寄せたコウモリを数体、向かってくるチルノとフランに向かわせた

「「どけ!!!!」」

『キッ?!』

が、EX技の勢いを止められる訳もなく、突っ込んだコウモリは全員魔法陣の中に消えた。そして、それを見たレミリアは

「やはり無理ね。なら！」

コウモリを自身の前に並べ壁を製作、

「くっ！」

「むっ…」

それは大量の被害を出しながらも、二人の攻撃を止めた

「ハァ、ハァ。もう、無理…」

「チルノ？大丈夫か？」

「疲れが出ただけだから…まあ、大丈夫、だよ」

連戦の疲労が限界まで積もったチルノは、妹紅の問いかけにこそ答えたものの、かなりキツそうだった

「だったら…次で決めるぞ。いいな？」

「…うん」

「了解だよ！」

「出来るのか!!EX技も止められたのに!!」

妹紅、チルノ、フランがトドメを決める体勢に、それをレミリアは嘲笑した。バーン、フロウ、ロックら、勇者が持つもう１つの魔力―『brave』の存在も知らずに

「くらえ！勇炎『ブレイビングブレイズ』!!」

「流勇『ストリームブレイバー』!!」

「勇地『ブレイブランド』!!」

『brave』―使用者の勇気によって力を増す強力な魔力。その威力を侮っていたレミリアは、先程のようにコウモリを盾にした

『キッ?!』

「何!?」

下手をすればEX技をも上回る威力を受け止められず、コウモリは全滅、

「嘘…だ…」

そのままレミリアも巻き込み、大爆発が起きた

そして、視界が晴れた時、３人が見たのは、元の色に戻ったボロボロのレミリアだった