【小説】能力者が通う学園第二章【募集企画】 (ページ40)

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第90話「消毒とご飯」ルーナページ40

「いっ！！」

「おい、動くな消毒液が滴れる」

今何をしているところかと言うと氷我の傷口に消毒液を滴らして消毒しているところだ。

消毒が苦手な氷我は俺が傷口に消毒液を滴らす度に小さく声を上げるのだ。

「だいたいお前が普段から清く俺に手当てを頼んでいればこうはならなかったんだぞ」

膿んでいる傷口を見ながら言う俺

「良し、出来た」

一通り消毒が終わり小さな傷には絆創膏を貼り、大きめの傷にはガーゼと包帯を巻いた。
本当は傷口にワセリンを塗ってそのままにして置くのが良いらしいのだが、家にワセリンはないのでこれでいいだろう。

「ありがとな」

そう言う氷我につい笑みがこぼれる

「どういたしまして

それじゃあ飯にするか。何かリクエストはあるか？」

「特にないがたらふく食うから覚悟しとけよ」

「了解。じゃあその辺のソファーに座ってテレビか本でも見ててくれ」

そう言って俺はキッチンの方に行き、冷蔵庫の中を確かめる。中に意外と沢山の食材が入っていたので安心した。

「(これだけあれば大丈夫かな)」

パパッと水洗いした食材を選びまな板に乗せて包丁で刻んで行く。
一通り刻んだら、鍋に水を入れその中に刻んだ食材を入れて火にかけ蓋をする。
次にフライパンを取り出して油をひき野菜、肉とどんどん入れて行く。

一通り出来たので電子レンジに温め式のごはんを入れて温める。

「(こんなもんかな)」

出来たもをテーブルに運んでいると「手伝う」と言って氷河も手伝ってくれた。

一通り運び終わって席に着くテーブルにはサラダ、炒め物、スープ、ごはん、漬物がずらりと並んでいる。
「さて、食べよっか」