【小説】能力者が通う学園第二章【募集企画】 (ページ39)

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第89話「修学旅行＋班＝ぼっち！？」花梨ページ39

紗彩side

床にぶつけたおでこをさすりながら、とりあえず能力で動物達を蔦の檻にまとめる。

あの子がひとまとめにしておいてくれたおかげで簡単にまとめられた。

首輪の付いてる子もいたから帰りに飼い主探ししなきゃ…

ゲーセン行こうと思ってたのになぁ…

…終わったら行けばいっか。

そう思い、黒板に目を向ける。

『修学旅行』

癖の強めな字で、そう書いてあった。

奈良と京都に行くらしい

ゲーセンあるかな((

修学旅行…ねぇ…

てことは、班作らなきゃいけないのか。

でもさ。

長年ゲーセンに通いつめてる大手企業の社長令嬢(一応)に！

友達なんていると思った！？←

てことは1人で修学旅行回らなきゃ行けないわけ！？

ぼっちになるじゃん！

というか修学旅行ぼっちってなに！？コミニケーションスキルは皆無なの！？

1人百面相を繰り広げる私。

班作れる気がしないよ…

リリアside

蔓に引っかかってたら、白い人が助けてくれました。

名前くらい、聞いておけば良かったです。

まぁとりあえずは、白い人、とでも呼んでおきます。

「猫さん猫さん。起きてください」

腕を揺すると迷惑そうに猫は起きてくれました。

「貴女は、家族とかいないんですか？」

猫に向かってそう問いかけると

「ミャー！」

そう返してきました。

「いるってことですか？」

「ミャー！」

いると見ていいんですかね、これは。

「とりあえず…探してみます」

この猫は大人だから…いるとしたら子供でしょうかね？

仔猫探し、始めます。