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第75話「犬と猫に囲まれて」花梨 ページ25

紗彩side

新学期初日

少年少女が久しぶり、はじめましてなどと声をかけあうこの日

そんな友達作りの第一歩ともなる日に

寝坊して走って学校に行く生徒も少なくないとは思うんだよね

だけど、だけどさ?

寝坊して走って学校に行く途中にどんどんのら猫とかのら犬が追いかけてくる人なんて

なかなかいないと思うんだよね

「来ないでぇぇー!!!ほんと学校遅刻するから!というかもう遅刻だから!!」

後ろを楽しそうに走って追いかけてくる動物たちに叫んでみたけど

全く効果なし

というかむしろ、さっきよりスピード上がってる気がする…?

昔からこの体質は制御不能

原因不明のやたらと動物に好かれる体質

いい時もあるけど物凄く使い勝手が悪い

「このまま学校行ったら…ダメかな…」

多分このまま走っててもなんの解決にもならないわけで

「んー…よし、このまま学校行っちゃおう!」

私は動物を引き連れたまま

やっとのことで着いた学園に足を踏み入れた


リリアside

修学旅行ってなんだろ?

聞く相手もいないので、自問自答を繰り返してこれで79回目

とりあえず班?を作らなきゃいけないみたいですが

仲のいいお友達なんていませんし

今のリリアは他の人には見えてないので無理、という結論に至りました

最初から教室にはいたけれど

能力で消したリリアのことは見えてないみたいです

まぁ、修学旅行?ってのに行けるかも分からないのに

班なんて作れません

リリアはこのまま静かにしてたいと思います

『やっぱ無理!やっぱり学校くるんじゃなかったー!!!』

・・・。

そう思っているというのに

なんだか廊下が物凄く騒がしいです

女の子の声に混じって聞こえてくるのは

犬の鳴き声と

猫の鳴き声…?

ここって学校だよね?

そんなことを考えていると

バンッ!

ドアがものすごい勢いで開かれて

そこから犬と猫がリリアに向かってものすごい勢いで走ってきて

まずいって思った時にはもう手遅れ

足に犬が勢いよく衝突してきて

それと同時に

「あ…能力、解けちゃった…」

教室のドアの方から

『ご、ごめんなさいぃ…っ!』

って女の子の声が聞こえて

リリアと女の子にクラス中の視線が集まって

さっきまで賑やかだった教室は

犬や猫たちの密集する__

異様な空間になりました

第76話「ダッシュ」哥欲祟→←第74話「2年ぶりの家族の声」哥欲祟



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八月 葉月(プロフ) - 大丈夫です。 (2018年3月19日 17時) (レス) id: a11822cf5a (このIDを非表示/違反報告)
花梨(プロフ) - 八月葉月さん» 一番最後に更新したの私なので二回連続はダメかと思って…すみません (2018年3月17日 11時) (レス) id: 0d633d3490 (このIDを非表示/違反報告)
八月葉月(プロフ) - みなさま、いつかかれるんですか? (2018年3月16日 22時) (レス) id: ffe42a2329 (このIDを非表示/違反報告)
花梨(プロフ) - 終わりました!あと、だれかこの2人を班に誘ってあげてください… (2017年12月22日 22時) (レス) id: 0db5295b34 (このIDを非表示/違反報告)
花梨(プロフ) - 更新します (2017年12月22日 22時) (レス) id: 0db5295b34 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:哥欲祟 x他2人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/  
作成日時:2017年11月19日 19時

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