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第74話「2年ぶりの家族の声」哥欲祟 ページ24

『』…電話の相手の声




詩織side


家に着いた


「私服がないんだったっけな」


…電話するの、いつぶりだろ

学園に入学してからだから…2年ぶりか


「どうなってるかな、あの子達」


(勝手ながら、弟の名前を「歌川 敬翔」、母の名前を「歌川 祐子」、妹の名前を「歌川 千冬」とさせていただきます)

母さん、元気にやってるかな
敬翔も千冬も、元気にしてるかな…

電話、誰が出るだろう

勿論母さんなんだろうけどさ



携帯電話で、わざと家電にかけてみる


すると聞こえた声は



『…もしもし』


「……」


『あれ、もしもし?』


「…け、敬翔?」

『え、その声…姉さん!?』



「……敬翔…あなたいつの間にそんな大人になってたの…?」

声を聞いても一瞬わからなかった

こんなに低い声だったか?
こんなに男らしい声だったか?と

一瞬迷ってしまった



『何馬鹿なこと言ってんの!
俺は変わってないよ、姉さん』


ああ、この子は私の気持ちが分かってるのか


…瞳からいつの間にか流れ落ちている涙は、私の手が何度拭っても拭っても止まってはくれなかった



『あぁあぁ、姉さんは相変わらず涙脆いなあ

おばあちゃんかよ!』


「違うわ馬鹿!!」


涙止まった←


『ちょっと、敬翔?
あなたさっきから誰と電話してるの?』

電話の向こう側、遠いところから母さんの声が聞こえた

「今の声、母さんだよね
電話代わってくれる?」


『ええ〜せっかく姉さんと話せる機会なのにな〜』

「後で話そ!通話でもする?」

久しぶりにたくさん話したい

…きっと、家族の中で一番仲が良かった子なんだから


『じゃあ代わるね』


『…お電話代わりました、歌川…「母さん!」…詩織?』


「そうだよ…あなたの娘の一人、詩織だよ」


『…ひ、久しぶりね…!今まで大丈夫だった?
いじめられたり、嫌な思いしたこと無い?』



「してないよ!
今日は母さんに用があって電話したの」

さっそく用件を伝える


「あのね、1ヶ月後に修学旅行があるの

それでさ、私オシャレってできない人だから…私服、何着か貸してくんない?」


『いいけど…母さんのでいいの?』

「いいよ〜京都と奈良だし、世代的にもお母さんのがぴったりかなって」



『分かった、送るね』

「あとで千冬に「電話かけて」って言っといて!」

『はーい、またね』


「はーい」



―――


電話の会話しかない…

第75話「犬と猫に囲まれて」花梨→←第73話「意気投合」わいんれっど



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八月 葉月(プロフ) - 大丈夫です。 (2018年3月19日 17時) (レス) id: a11822cf5a (このIDを非表示/違反報告)
花梨(プロフ) - 八月葉月さん» 一番最後に更新したの私なので二回連続はダメかと思って…すみません (2018年3月17日 11時) (レス) id: 0d633d3490 (このIDを非表示/違反報告)
八月葉月(プロフ) - みなさま、いつかかれるんですか? (2018年3月16日 22時) (レス) id: ffe42a2329 (このIDを非表示/違反報告)
花梨(プロフ) - 終わりました!あと、だれかこの2人を班に誘ってあげてください… (2017年12月22日 22時) (レス) id: 0db5295b34 (このIDを非表示/違反報告)
花梨(プロフ) - 更新します (2017年12月22日 22時) (レス) id: 0db5295b34 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:哥欲祟 x他2人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/  
作成日時:2017年11月19日 19時

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