序章2 少女の準備 ページ4
真白は朝ご飯を食べ終わった後、お皿を洗っていた。そこに蓮がやってきて、
「姉さん、僕も手伝うよ!」と言ってくれた。
真白は泣きそうになった、というか泣いてしまった。蓮は驚いて困っていたが、すぐに布を持ってきてくれた。優しい弟を持ったな、と真白は思ったのでとりあえず、蓮を撫でた。
とっても和やかな空間だったが、それはナチが走ってきたことで終わりを告げた。
真白は一瞬、この狐、うどんにして食ってやりたい、と思ったが蓮が玄関の方に走り出したので付いて行った。
外に出るとそこは地獄絵図だった。真白たちの家は丘の上にあるのだが、丘の下までバケモノが迫っていて、蓮は泣きそうだった。
「姉さん、僕たち死んじゃうの?」
そう言うと蓮は倒れてしまった。真白は急いで連を家に運び、ナチに言った。
「連が、家を出そうになったら止めて。絶対に」
真白がそういうとナチは頷いた。真白は玄関に向かう。そして…
「行ってきます。」
そう言い外に出る。そして庭に出た所で、呪文を唱える。本来魔法少女に変身するのに呪文は必要
ないのだが、魔法少女になった時に、蓮が考えてくれたのだ。
そして呪文を唱える。
「魔法よ、発動せよ ホワイト!」
瞬間辺りに雪が舞う。そこに立っていたのは辻屋真白であって辻屋真白ではないない少女
魔法少女、アルフェッカが立っていた。
…大切なものを守る戦いが今始まる。
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