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玲於side
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剛典「ごめんね、昨日」
玲於「何がっすか」
剛典「Aのこと」
玲於「ちょっと、何言ってるかわかんないですけど。どうでもいいです別に」
翌日、1月8日は俺の誕生日。
ヒロさんに正月休みをもらって二日が経った。
今日は半日オフだという岩さんに連られて街に繰り出した。昨日あんだけ飲んでたくせにどんだけ元気なんだこの人。
素直じゃないねって笑う岩さん。何言ってんだかこの人は。
剛典「まあ、玲於が素直じゃないのは前からか」
俺が黙ってると岩さんはクスクス笑ってそのまま続けた。
剛典「俺もさ、一応世話になってる先輩だしリーダーだし?Aのこと手伝ってやりたいんだよね」
玲於「いいんじゃないっすか。でも、直人さんがAの事、恋愛対象に見てるとは思えないけど」
剛典「そこなんだよね。まあ、気長に行くよ。」
意味わかんねえ。俺にわざわざそんな話するのも。
岩さんが首突っ込んだって何もなんねえだろ。
って、俺なんでこんなにいらいらしてんだろ。
どこへ向かってるのかよく分からないままボーリング場に連れてこられて二人で対決することになった。
剛典「ほら、玲於の番」
玲於「え、ああ。」
・・・ガーター。
剛典「玲於、下手だね。笑
・・・よっ、と。」
岩さんの綺麗なフォームをぼーっと見つめる。
投げた球は綺麗にピンを10本、全て倒した。
剛典「気抜いてると、どっかいっちゃうよ?
・・・大切なら、ちゃんと掴んどきな」
岩さんのその意味深な言葉に、何も言えなかった。
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ゆうき(プロフ) - すごく面白いです。これからどうなるのか気になります。 (2020年9月13日 19時) (レス) id: 56d6dad4f6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:めいこ | 作成日時:2018年8月9日 22時