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広臣「なんか久しぶり?正月以来まともに顔合わせてねえもんな。」
『そうですよねえ…。お互い忙しいですもんね。』
広臣「あ、倒れたって?大丈夫なの、こんな早くに復帰して」
『はい、余裕です。』
広臣「そ?そんな風には見えねえけど。笑
まあ無理すんなよ」
ポンポン。私の頭に2回触れ出てった登坂さん。
天然でやっているのか、からかわれているのか。普通の女の子がそれやられたら即惚れてるやつです。
直人さんにやられたら……うん。
小いさな頃から男にまみれ生きてきた私には多少のことなら気にならないというか。なんだか、悲しい性だな。
一方喉の方はというとかなり順調。
スキルが上がっていると自分自身で実感出来るほどに成長していると思う。
最初はできなかったビブラートのかけ方や、出なかった高音もきちんと出せるようになった。
歌とダンス。私からこれが無くなったらきっと生きていけないから。
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そしてあっという間に握手会の時間になり、事務所にいたメンバーは会場である横浜BLITZへと向かった。
バスの車内で、珍しく隣に座ってきた隼がソワソワした様子でこちらを伺っている。
私の倒れた本当の理由をきっと察してる彼だから、心配してくれてるんだろう。
『隼、私は大丈夫だよ』
隼「え?なんのこと?」
『ふふ、笑
とぼけちゃって。笑』
私がそう言っても何のことかわかんないなあ〜なんて言って誤魔化してる。
大丈夫だからね。私、一人でも頑張れるからね。
何度もそう自分に言い聞かせるように繰り返し思った。
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ゆうき(プロフ) - すごく面白いです。これからどうなるのか気になります。 (2020年9月13日 19時) (レス) id: 56d6dad4f6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:めいこ | 作成日時:2018年8月9日 22時