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一夜を大阪で過ごし、翌日一人残ったマネージャーさんと共に東京へと帰った。
すぐに東京の病院へ行き、念の為に一日検査入院をすることになった。
今日もまたこの無機質で真っ白な空間に居なければならないのかと思うと気が滅入ってくる。それも全部自分のせいなんだけど。
とにかく思うことは早くダンスしたいなとか、早く歌の練習しなきゃとか、みんなに会いたいなだとか、そればかり。
検査を終えて病室のベッドに横になってると外からドタドタと大きな足音が聞こえて、勢いよく病室のドアが開かれた。
「ちょっと!困ります。病院内はお静かにお願いします」
「あ、すみません」
やだ、誰だろ。なんかこっちまで恥ずかしいな。
『・・・玲於』
カーテンの向こう側の来客者は予想に反した人物。
滅多に慌てることのない玲於が周りの目も気にせず走ってくるなんて、正直びっくりだった。
『廊下は走ったらだめだよ。笑』
玲於「うん、ごめん。
もう大丈夫なの?」
『うん、この通り元気です〜』
両腕をブンブン振り回すして見せると、玲於の不安そうな表情は消え、口元が微かに緩んだ。
玲於「はあ・・・めっちゃびっくりしたわ。お前血ぃ吐いたんだよ?」
『うん、私もびっくりした。笑
なんかね、疲労だって。休んだら治るよ』
玲於「そっか。もうね、亜嵐くんとか隼とか心配しすぎて、数分起きにA大丈夫かな?って聞いてくんの。うざすぎ。」
『そっか。笑
ごめんね、心配かけて』
みんな心配してくれてるんだ。そりゃそうか、血を吐いて倒れたら嫌いな奴でも心配になるよね。
それからすぐに病室のドアが再び開いて、何人か部屋に入ってきた。
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ゆうき(プロフ) - すごく面白いです。これからどうなるのか気になります。 (2020年9月13日 19時) (レス) id: 56d6dad4f6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:めいこ | 作成日時:2018年8月9日 22時