今日:6 hit、昨日:16 hit、合計:19,940 hit
小|中|大
第十五話 甘味な ページ15
「褒め言葉だよ」
「あ……有難うございます」
今のは褒め言葉として受け止めよう
横目で彼の表情を読もうとする、それに彼が気付き少し照れた様子で
「んだよ…」
「いえ、貴方がそんな事を言うお方だとは」
「失礼な奴だな〜〜!!」
田中さんが何時間掛けてセットしてくれた髪がプロイセン殿の手によってぐしゃぐしゃにされた
愉快そうにケセセセと笑う
私もそれにつられて笑いが溢れる
「やっと笑ったな」
「え?」
両の手で私の頬を挟む
「はは!不細工」
挟んだ手を離す、挟まれていた頬に違和感をかんじ自分の手のひらで撫でる
「そうとう酔ってますよね?プロイセン殿」
「酔ってねーよ!!これが俺様!ギルベルト様だ!讃えるがいい」
「ギルベルト?それが貴方の名前ですか?」
「俺様の名前はギルベルトバイルシュミット!!お前は」
「篠崎…Aです」
応えると満足そうに微笑んだ
それと同時に罪悪感と甘い感情が心を蝕む
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます
23人がお気に入り
23人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:花鏡はパスワードを忘れた x他2人 | 作成日時:2018年7月8日 0時