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第漆話 ページ9

…へんな人
声が裏返ってる。
竈門炭治郎は我妻善逸の背中を押し部屋から出ていく。
「それじゃあ、また」
…なにをしたかったのだろう。

呼吸を使えなければ鬼殺隊にはなれないのだろうか。
次の選抜試験はいつなのか。
疑問はまだまだある。

「神崎アオイさん、次の選抜試験はいつなんですか?」
「えっと…確か3週間後にある筈です。」
3週間後、それだけあれば…思考を途中ではばかられる。
「挑戦するおつもりなんですか!」
嬉しそうだ。不思議。
「刀はどうするおつもりなんですか?選抜試験は七日七晩戦わなければいけませんので今までの小刀じゃ…」
「いや、これでいける。」
「ですが!…」
これは私の得物だ。取扱には最善を尽くしている。

「はぁ…では鍛錬を炭治郎さん達に頼んではいかがですか?」
それはいい案かも知れない。

庭に出て神崎アオイに渡された木刀を持つ。
重い…少しよろける。
素振りを何回かし、手に馴染ませる。
後ろから急に「猪突猛進―っっ」と声がし、気配が迫る。
私は落ち着き、接触する1秒前に地を蹴り空中で体制を整え向かってきた猪の頭を被った青年の背中に着地する。
わざとだ。
そして足に力を軽く込め蹴り後ろへ跳躍する。
青年はズザザ-ッと転けるも体勢を立て直し再びこちらへと向かってくる。

体力が減ってきたのを感じる。
なるべく細かい避けの動きで正確に躱していく。
「こらーっ伊之助っ」
この声は竈門炭治郎?
その声と共鳴するように青年…イノスケの体か固まる。
助かった…のかな

「無花果さん大丈夫…?」
心配そうに顔を覗き込まれる。
「大丈夫です。心配には及びません。」
息を整え、そう答える。
イノスケと呼ばれた青年はこちらをジッと見つめている。
「アオイさんから鍛錬をして欲しいって言われたから向かっていたら急に伊之助…あの猪の頭を被った人ね。が走り出して。ごめんね?」
…神崎アオイが。あとでお礼を言っておこう
「それにしても凄いんだね!物凄く強いからびっくりしたよこれなら油断しなかったら選抜も合格できるんじゃないかな?」
よくわからないがとりあえず褒め言葉と受け取っておこう。

2週間程度鍛錬に付き合ってもらい、体力も少しはついた。
想定の範囲外だったのはことある事に伊之助…嘴平伊之助が勝負をしかけてきたことだ。
多い時には1日数十回、少なくても十数回はあった。
今のところ私の全勝で終わっているが。

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設定タグ:鬼滅の刃 , 時透無一郎   
作品ジャンル:アニメ
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とある堕天使(プロフ) - 花猫さん» さんくす (2020年8月18日 2時) (レス) id: a3cbec4d52 (このIDを非表示/違反報告)
花猫(プロフ) - いいね! (2020年8月17日 22時) (レス) id: cf66358d19 (このIDを非表示/違反報告)
とある堕天使(プロフ) - ほねさん» さんくす (2020年8月17日 20時) (レス) id: a3cbec4d52 (このIDを非表示/違反報告)
ほね - すげぃです (2020年8月17日 19時) (レス) id: 0dbf8d94d7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:とある堕天使 | 作成日時:2020年8月17日 18時

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