すきで、好きで。

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北山side





なんだよ。


おっ ぱいちっちゃいとか知ってるわ。






⋯でもきっとそんな事じゃない。



さくらが躊躇った理由⋯



なんでオレの気持ちわかった途端そんな事してくんだよって思ったけど



オレがAの事が好きだって見抜かれた今だからこいつも捨て身になってるってことだ。






正直まさかさくらがオレの事好きだなんて。


全然思いもしてなかっただけにびびったけどなりふり構わずキスされて拒めない。









・









まさかAが婚活を始めるなんてな。
で、あっさり婚約者です、だと？



さっきの男がずっと頭を離れなくて
何よりAの楽しそうな顔。



⋯もうオレ出る幕じゃねえよな。
だだの幼馴染みだ。









なのにもう一人のただの幼馴染みだったはずのさくらに好きだと何度も真剣に想いを伝えられてる今。



⋯初めて見るさくらの女の顔にドキッとした。



ずっと可愛い妹だったのに
こんな風に女を出して来られるとどうしようもなくこいつの事が欲しくなった。






・・・せめてAの代わりに
もうAはオレの手の届かない所行っちゃうんだろ？


二人共オレにとっちゃ大事な存在なんだ。
この際さくらでいいじゃねーか。
こんなにオレを求めてくれるさくらで⋯




そんなオレのいい加減な気持ちがわかっちまったんだ。




気まずくなってごめん、って思わず謝った。



最低だな。謝るくらいなら最初っからすんなって。



絶対さくらを傷付けてる。



それなのに、
オレの気持ちわかってるはずなのにさくらからまた唇をくっ付けてくる。




⋯拒めねーよ⋯



オレはタガが外れたように
さくらの頭を抱え込んでおもっきり舌を入れ込んだ。




「⋯みっくん」



涙目でオレを見るA。



まるで今のオレをうつす鏡みたいだ。



⋯オレ達三人の関係、いったいどうなっちまうんだ？

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