十四話 ページ14
お腹も満たされ駅周辺をぶらりと歩く
『この後撮影あるの？』
「や、俺は編集持ってないから完全オフ」
『じゃあ今日はもう家帰って休めるのか』
多忙の中せっかくのオフなら寝たり日頃できないことをやりたいだろう
一人が苦ではないためこの後どこ行こうか悩む
「え？この後も一緒にどこか行くんじゃないの？」
『え？休まないの？』
「や、普段休みの時はあんま外出ないし、出る時もあるけど、…今日は外で歩きたい気分」
『おぉ、そっか、じゃあ適当にブラブラする？』
そう言ってデパートや商店街などを目指して歩き始める
隣を歩く悠馬を見ると色付きサングラス越しに目が合った
ん？という表情と共に眉毛が動く
いつの間にこんなに身長高くなったの…
服だってモデルみたいな着こなし様だ
「なに？」
『随分と格好良くなったな、と。』
「お、おぉ…、スタイリストの人がやってくれますから」
『元の素材がいいからでしょ』
「おぉ…ほほ」
感嘆しながら嬉しそうに目を細める悠馬
「Aは今就職？」
『そうそう今年の4月から勤めてるよ』
ふーんという反応の後に半期留年したからその時は頑張ってたと笑う
デパートの中に入り散策していく
アクセサリーショップの前を通り過ぎる
ふと私の方に視線を移す悠馬
「あれ、Aってさピアスとか普段付けんの？」
『ほぼ毎日付けてるね』
「あ、じゃあさ、見に行こうよ」
『いいねぇ』
来た道を引き返そうとすると、そっちじゃなくてとデパートから出された
『どこ行くの？』
「Aには俺があげるやつ付けてほしい」
『えっ』
待て待て
10年近く前だよ？
想い合っていたのは。
流石に。私だって別の人と付き合ったりしたし、
悠馬だってきっとそうなのに
連れて来られたのは某ブランド店の前
『や、え？』
「入ろ」
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ぱちくりぷんぷん丸(プロフ) - ひなのさん» ご愛読いただきましてありがとうございます！とても励みになります！！ (2022年5月11日 17時) (
レス) id: 57b5d2b0f2 (このIDを非表示/違反報告)
ひなの(プロフ) - 作り方上手過ぎます！！めっちゃ好きなお話でした〜！ (2022年5月8日 11時) (レス) @page50 id: e92d9d5baa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぱちくりぷんぷん丸 | 作成日時：2022年3月16日 10時
