【歌い手×KZ】預けられた先は… 2

【はっぴーばーすでー】Ver.坂田 ページ38

つ〜づ〜〜きっっっ！！


.


さ「ありがとうなァ、こんな話聞いてくれて。」


彩「え、あ、いや…」


し「………はぁ。」


さ「じゃあね、ばいばい。」




そう、穏やかな満面の笑みで言ったさかたんは先ほどの銃を持って私の眉間を狙っていた。

本能がずっと警鐘を鳴らしていたため、気づけば外に逃げ出すために体が動いていた。






さ「あ、外出てもーた」


し「…この後始末はお前がやれよ」


さ「それは全然構わんのやけど良いん？まーしぃあいつのこと気に入ってたやろ？」


し「………さぁな。」






彩「ハァハァハァハァ……追、い、かけって、来てな、い………？」




息を整えようと膝に手をつき止まった、その瞬間




さ「こーんなとこに居ったんかァ、みーつけたッ」




いつの間にか前に回り込んでいたさかたんは私の顎を掴んで目が合うように上げさせた。




さ「んふふ〜、相手が悪かったなァ。まーしぃやったらもうちょい長く生きれタかもしれんし残念やなァ。」




赤いルビーのように鮮やかなその目はギラギラと光り狂気に満ちていた。




カチャ


さ「うん、じゃあ今度こそばいばいやな。…あ、お休みの方がいい？」


彩「さ、かた、ん、やだ、やめて…」


さ「あー、泣いてるやん。………僕な、ソーユー顔めっちゃそそるネん」




そして色っぽく舌なめずりをしたさかたんは楽しそうに(狂ったように)笑って




さ「ハッピーメリークリスマス」





さかたんはそう耳元で囁くと引き金を引いた。



バァァァァァン





し「……終わったか。」


さ「うん、楽しカったよ！」


し「……………ん？これってこいつのピン…？」


さ「そうみたいやね〜。あ、まーしぃつけたろか？w」


し「……おう、まかせた。」


さ「冗談やったんに、まあええか。……ほい。」


し「………R.I.P.」







目を覚ますと私の手を握り揺さぶっているさかたんが見えた。




さ「…あ、彩、起きた。…良かったぁ………」




そう泣きそうな表情で言ったさかたんは握っている私の手に顔を擦り寄せた。




彩「さ、さかたん」


さ「どーしたん？」




心配そうにこちらを覗き込んでくるさかたんの目は、あの時のようにギラギラと光っていなかった。




彩「……お誕生日、おめでとう」


さ「っ！！！嬉しい！！！ありがとう！！！」




パァっと顔を輝かせたさかたんはまだ3時やからな、また寝なあかんでと優しく囁いて去ろうとした。

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