【歌い手×KZ】預けられた先は… 2

【はっぴーばーすでー】Ver.坂田 ページ37

つっっっづき！

やだ！！おっもい！！

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思ってしまったのだ。こんな大切な人たちに、まーしぃとさかたんにこんな目を向けられるのなら死んだ方がマシだと。





し「………何なんその顔、お前反抗せぇや」


さ「……なぁ、僕らの顔についてるコレ、何に見える？」



銃を下ろしたさかたんの唐突な質問だった。そんなの、どう考えたって…



し「は？さかた、お前何聞いてんの？」


さ「まーしぃはええから黙ってて」




そして視線で答えを促してきたさかたん




彩「え、と……返り血、です」


さ「おぉ〜、よく出来ました〜！」


し「お前、ほんま何がしたいんや…」




手を叩いて褒めるさかたんと呆れるまーしぃ。ここの関係は変わらないんだな…。ふと寂しくなってしまった。
ほんとになんなんだろう、殺すんじゃなかったのか？




さ「あんな？ここの家族は両親と6歳の女の子が住んでてん。その両親も人をたくさん殺 してるんよ。そこで僕らに依頼が来てん。」




急に話を変えたさかたん。つまり、それは…




さ「そう、全員殺 した。これは女の子の遺品。」




そして軽く見せてきたのは血塗れたテディベアだった。




彩「ど、どうして、そんな小さな女の子まで……何か、したんですか？」




し「いーや、してへんよ。この子は親に巻き込まれただけや。」


さ「この子は生かしとくつもりやったんやけど見られてしまったから、ね。」




そして優しく微笑んださかたん。なんでそんな笑顔で言えるの？関係のない子、なんでしょ？




し「さかたを責めてもどうにもならんで。女の子は両親のことが大好きやった。俺らが脅したところで誰かに言うやろ。信じられん。」


さ「せめてもの償いとして弔おうと思ってこれ持ってきてん。できるだけ苦しまずに済むよう即死させてんけどほんまやったら幸せに過ごしてた筈やからね。こんな夜は特に。」




そうか、今日はもしかして…




彩「クリ、スマス……」


し「知ってる？サンタの着てる服が赤い由来」




優しく儚い笑みを浮かべながら突然聞いてきたまーしぃ…




彩「知、らない…」



し「正解は返り血。」


さ「皮肉なことよな、子供たちが楽しみにしてる存在なはずやのに蓋を返してみれば僕らと同じ殺 人鬼」



さかたんは自嘲的な笑みを浮かべていた。

どうしてそんなに哀しい表情(ｶｵ)をするの…？それなら殺 さなければいいのに…。





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