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あ 「大変でしょ?ここの部署の先輩達みんな色々と聞いて来るから。笑」
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目 「いえ。寧ろ話しかけてもらえて助かってます。俺、こう見えても人見知りなんで。」
あ 「そうなんだ?なんかそんな感じあまりしないけど。ガツガツ行きそうっていうか…」
目 「…どんなイメージっすか、笑」
あ 「変な意味じゃないよ?でも、初めて会った時だって、面識ないのに私のこと助けてくれたでしょ?だからそうなのかなって、」
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社長に指示されて、第2会議室で今進行中のプロジェクトの資料に不備がないか二人で確認。
大量に積み重ねられた資料も二人でならあっという間に片付いていく。
資料に目を通したら、その要点をPCに入力する。それが今日の私達の役目。
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私は目黒くんの指導係を任されたから
しばらくの間は二人での仕事が続いて行く。
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あ 「…どこか分からない?」
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目黒くんの手が不意に止まったから、もしかしたらなにか分からないのかなって、
向かい合う位置に居た
彼の隣に腰かけて資料に目を通した。
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あ 「"ここ"は、この部分だけ要点としてまとめればいいよ。それでこっちは…」
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目 「…」
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気付かぬ間に近い距離に居た目黒くんとバチッと目が合う。
綺麗な、整った顔の彼と
ふと目が合って思わず顔を背ける。
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何これ、なんか変に恥ずかしい。
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あ 「ごめん、!近かったね、」
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歳下男子を相手に一瞬でもドキドキしてしまったなんて、言えない。絶対に、言えない。
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そのまま自分の席へと戻ろうとすれば聞こえて来た彼の声。
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目 「A先輩だから、ですよ。」
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優しくも男らしい、そんな声。
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あ 「…えっ?」
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目 「多分俺…A先輩じゃなかったら話しかけてなかったです。」
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戸惑う私に、"いえ。何でもないです。"と小さく笑った目黒くんはまた自分の業務へと向き合う。
"先輩じゃなかったら?"
何かまだ言いたげな表情の彼を私は気に止めることなく仕事を続けた。
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くろーばー。(プロフ) - mitsuwakoさん» コメントありがとうございます( ; ; )ここからグイグイくる後輩目黒くんがあらわになってきます( ´ ▽ ` )笑Part2も楽しんでいただけるよう頑張ります!! (2021年10月2日 14時) (レス) id: f6caf85dd5 (このIDを非表示/違反報告)
mitsuwako(プロフ) - いつも拝読させて頂いています。めめ、が阿部ちゃんとの関係に気づいて、このあとどうなるのか楽しみにしています。 (2021年9月27日 18時) (レス) @page41 id: 10c5e94b95 (このIDを非表示/違反報告)
くろーばー。(プロフ) - 楓さん» コメントありがとうございます( ; ; )いつも楽しみに待っていて下さって本当に嬉しいです(T-T)私なりのペースで更新頑張りますので、このExtraシリーズもどうぞ宜しくお願い致します…! (2021年7月8日 22時) (レス) id: 9543ff9850 (このIDを非表示/違反報告)
楓(プロフ) - いつも更新されるのを楽しみにしてます!阿部ちゃんとの関係にめめがどう関わるのかが楽しみです!!応援してます!! (2021年7月4日 19時) (レス) id: 977794111e (このIDを非表示/違反報告)
くろーばー。(プロフ) - まなみさん» コメントありがとうございます( ; ; )こちらこそ続編Extraにも目を通して頂けて本当にありがとうございます(><)キュンキュンをお届け出来るように頑張りますので、どうぞよろしくお願い致します(*´-`) (2021年6月13日 22時) (レス) id: 9543ff9850 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:くろーばー。 | 作成日時:2021年6月12日 10時