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your side
深『Aちゃん、実はね……
ちょっと聞きたいことがあって電話したんだよね』
深澤さんは少しだけ言いにくそうに言った。
「聞きたいこと？………何ですか」
深『いや、あの……、君の名前なん、だけど、さ』
「名前？」
深『うん……、あ、名前っていうか苗字、ね。
もしかして苗字、渡辺だったりする？』
「え？」
思いもしなかった質問に動揺が走る。
深『あ、いや、ほら、初めて会った時、名前は聞いたけど
苗字は聞きそびれてそのままだったなー、って思って、』
言い訳するみたいに話す深澤さん。
その彼に悟られないよう、私は努めて冷静に返事を返した。
「……そうでしたっけ。でも私の苗字は───
残念ながら渡辺じゃなくて、雪乃って言います」
深『雪乃…、』
電話の向こうの深澤さんは小さく呟くと
ホッとしたように言った。
深『そっか……、ごめんね、変なこと聞いて。
──もし…さ、良かったら…また連絡してもいい、かな…』
「え？………えぇ、まぁ……」
電話を切ったあと、携帯をクッションに放り投げた私は
ソファに座り込んで大きく息をついた。
“もしかして苗字、渡辺だったりする？”
さっきの深澤さんの言葉がぐるぐると頭をまわる。
両親が離婚してから私は、母の姓“雪乃”を名乗っている。
“渡辺”だったのはもう10年も前のこと。
確かに私は、深澤さんに苗字を名乗ってはいなかった。
とは言えなぜ、今その名前が出てきたんだろう。
“お前に兄がいるって話は絶対しないで。
翔太くんの存在も、絶対に”
これは以前、蓮に言われた言葉だ。
ﾄﾞｸﾝ、
やっぱり深澤さんは────
お兄ちゃんを知ってる？
そして私が妹だと───確認しようとした？
私は、さっき放り投げた携帯を掴むと
もうすっかり下の方にある名前を見つけてタップした。
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みぃ。(プロフ) - しずくさん» 初めまして！コメントありがとうございます！そう言って頂けてとても嬉しいです！この後少しずつ真実が明らかになって行く予定なので、この先も楽しんで頂けるように頑張ります！ (11月3日 12時) (
レス) id: fb4296a570 (このIDを非表示/違反報告)
しずく(プロフ) - こういう謎を解いていくミステリーが入って恋愛も入ってる小説大好きなんで更新楽しみです！！！！頑張ってください！ (11月3日 0時) (レス) id: 4b943a174f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みぃ。 | 作成日時：2023年10月9日 23時
