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降谷 side






CIAとの協力体制に、Aの潜入協力…。



FBIと今の公安では、天と地ほどの差が開いていた。




「降谷さん、寝てください。」

「…いやだ。」

「いやだじゃないです。寝てください。
今夜で何徹目だと思ってるんですか?」

「…さぁ。」

「四徹目です。
寝不足で効率の悪い仕事をするよりかは、眠ってからした方が絶対に捗ります。だから、ほら。」



風見に無理矢理押し込まれる形で仮眠室に入った。


「…A。」



名前を呼べば、思い浮かぶのは彼女が笑った顔ばかり。
今思えば、彼女は俺に喜怒哀楽のうちの『哀』だけは見せたことがなかった。
いつも楽しそうに笑って、俺がからかえば怒って…。

それだけで俺は彼女を知ったと思っていた。
それで満足していたのだ。
そんな自分に心底腹が立ってきた。

同期が死んでも、部下が死んでも、上司が死んでも…、
涙を決して見せなかった彼女は、何を思っていたのだろうか。



『大嫌い』


そう言った彼女の声は、震えていた…ように今は思う。
いや、震えていた。
下を向きながらの彼女の表情は全く見えなかった。でも、それが“見えなかった”のではなく、“見せなかった”のだとしたら俺と別れることは彼女にとっても不本意のものだったんじゃないか…。



冷静になった頭で考えればすぐに分かったはずなのに、Aの微かな変化に気が付いてやれなかった。
もし、あの時に気付いて、『大丈夫だ』と声を掛けて抱き締めてやれていたら、今俺の隣に彼女がいたんじゃないか…。


考え出したら切りがなく、奥の方から溢れ出てくる沢山の憶測の答え合わせをすべく、大した情報も引き出せずに飛び出してきてしまった工藤邸へと車を出した。





.


「入れ。」


数日前にもくぐった工藤邸の門を過ぎ、中に入ればダイニングにはコナンくんの姿もあった。


「…君も、なのか。コナンくん。」

「うん。ごめんね、安室さん。
今まで隠していて。」

「今から教えてくれるんだろう?
それなら別に構わないよ。」

「取り敢えず座ってくれ。」


この前と同じソファに腰を下ろし、赤井が運んできた紅茶が映し出す自分達の姿を見て決心をした。



































A、今からでも間に合うのなら……

















もう一度お前の隣にいるチャンスをくれ。

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いちごって美味しいよね - レイナさん» ありまぁ…、全く気が付きませんでした…。ご丁寧にありがとうございます! (2019年2月2日 23時) (レス) id: e4cb51c86f (このIDを非表示/違反報告)
レイナ - 題名の愛してるが愛ししてるになってますよ~ (2019年2月1日 3時) (レス) id: 43b7c4b6ca (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:いちごって美味しいよね | 作成日時:2018年8月20日 13時

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