検索窓
今日:18 hit、昨日:9 hit、合計:216,141 hit

53話 ページ5

三ツ谷「A!」


クリスマス当日の朝、隆が家に来た


あ「隆!どうしたの?」


三ツ谷「これ、届けようと思ってな。出来たんだよ、Aの特服」


そう言って、畳まれたそれを渡された


広げてみると、隆のデザイン画のまんまで改めて凄いなと思った


あ「可愛い〜!着ていい?」


三ツ谷「おう!むしろ着てくれ」


私は隆の前でそれを羽織った


デザイン通り、オーバーサイズでお尻が隠れるくらいの丈があって、袖は膨らみがあって可愛らしい。極めつけは胸元の東卍マーク。そこら辺のブランドマークのように見えて、着やすい


さすが隆だ!


三ツ谷「うん、似合ってる」


あ「ありがと!さすが隆だね!」


そう言えば照れたようにまぁなと笑う隆


これを着て今日の戦に赴こう


三ツ谷「これ着て行くんだろ?」


あ「うん、ダメかな?正規の戦いじゃないし……」


三ツ谷「いんや、着てけよ。“東卍”の柴八戒のための戦いだろ?」


隆はそう言って私の頭を撫でた


あ「ありがと!」


三ツ谷「おう、頑張れよ」


隆はそう言うと、じゃあなと帰って行った


頑張るよ……




そわそわしながら夜を迎えた


半ズボンに長袖Tシャツ、ニーハイにブーツ、極めつけは今朝貰った特服


気合いは十分


あ「できることを……できる限り」


絶対八戒も柚葉も止める


絶対に……




あ「ここか……」


早めに来たため一般人以外は特に誰もいない


目立たないところで待ってよう


私は教会の裏で座り込んだ


夜の闇はどんどん深くなる


そのうちいくつかの足音が聞こえてきた


来たか……


少し前に1つ足音があった


恐らくそれが八戒


だから今のがたけみっちくんたち4人のはず


少し様子を見てから行こう


そう思い、教会の入口近くまで静かに近寄った


すると扉の音が聞こえた後、揉める声が聞こえる


そして、しばらくしてから扉と2つの足音が聞こえる


あぁ、裏切ったんだ


そう認識して、少し経ってから千冬の元へ走った


あ「千冬!」


縛られた千冬を解く


松野「Aさん!たけみっちが!」


あ「もしかしてもう大寿が来たの!?」


千冬はそれに頷く


クソっ


急がないと!


あ「千冬っ!行くよ!」


松野「はい!」


私たちはたけみっちくん、八戒、大寿が待つ礼拝堂へと走った

54話→←52話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (246 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1559人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

(プロフ) - あさん» ありがとうございます!更新ペース落ちていますが完結まで頑張るのでよろしくお願いします! (2021年8月19日 0時) (レス) id: 8f9f2425a1 (このIDを非表示/違反報告)
- とても面白いです、更新楽しみにして待ってます (2021年8月18日 18時) (レス) id: 4f39651567 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - エマちゃん生存にしました……すっごく悩んだ結果ですので、受け入れてくださると嬉しいです (2021年8月8日 23時) (レス) id: 8f9f2425a1 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - ユイさん» ホントですか!?ありがとうございます!コメント嬉しいです!!これからもよろしくお願いします! (2021年8月8日 17時) (レス) id: 8f9f2425a1 (このIDを非表示/違反報告)
ユイ(プロフ) - 空さん» とても楽しく読ませてもらってます!内容もちゃんと繋がってますよ☆更新頑張ってください☆ (2021年8月8日 17時) (レス) id: 40031fd2e4 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名: | 作成日時:2021年8月5日 10時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。