赤髪のとも5 ページ7
『とも…?』
とも「・・・何。」
『怒っ、てる…?』
とも「うん。」
『ごめん…?』
とも「わかってないのに謝るなよ…別にいいんだ。お前の中で俺はそういう存在だったってだけなんだから。」
『ちょ、ち、違う違う!!だって…
私は醜いんだから。。。』
とも「誰が言ったそんなこと。」
驚くほど、低い声が出た。
俺も、初めて聞くような声が。
Aも驚いて一瞬肩が上がり、強ばっている。
『あかねちゃん、に…』
とも「ちょっとあかねの所行ってくる」
『え!?だ、ダメだよ!!』
Aが、この部屋を出ようとしていた俺をベッドから飛び跳ねて、俺を後ろから羽交い締めにした。
ていうか、突進してきた。
とも「あっぶね!?ばか、やめろ!!それより、俺はあいつの所に行かなくちゃ。今日という今日は許さねぇ。」
あかねとは、俺らより少し遅い時期に入ってきた子で、俺らよりも一つ年下の女の子。
あいつは、よくAをいじめる。
昔、明るかったAが今ではこんなに静かな方なのはあいつのせいだ。
といっても、
あかねがAをいじめる理由は、全て俺のせい。
あいつは、俺に好意を持っているらしく俺とずっと一緒にいるAが気に食わないらしい。
俺は、あいつが大っっっっ嫌いだ!!
当たり前だろ。
好きな子をいじめる____
傷つけるやつなんかを、好きになるやつの気がしれねぇ。
『・・・とも、いつもありがとう。私の代わりに、怒ってくれて』
とも「当たり前だろ!!人を傷つける奴は絶対許さねぇ!お前なら尚更だ!!」
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作者名:RIN5hime | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/koyuduki271/
作成日時:2018年3月3日 23時