【あかがみんクラフト】短編集：奇病シリーズ (ページ5)

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赤髪のとも３ページ5

そんなある日、俺がいつも通り病院を訪れるとAは自分のベットに座っていた。

いつもいつも俺の言う事を聞かず、子供達とホールに言っていたのに。

とも「A…？」

『あ、とも。どうしたの？』

とも「Aの方がどうしたんだよ。ホールに行かないでそんな険しい顔して。」

『え？まぁ…今日はあの子達には悪いけど断ったんだ。ちょっと、考えたくて…』

とも「そうか。一人で悩むのは構わないけど、抱え込みすぎるなよ？それでいつも体調悪くなるんだから」

『・・・いつも、私の変化に気付いてくれるのはともだよね』

とも「そりゃあね。何年の付き合いだと思ってるんだよ」

『ねぇ、とも。』

とも「ん？」

『ともってさ、彼女いるの？』

とも「ぶふっ!!??」

あまりの驚きにふきだしてしまった。

とも「それが、悩みなのか？」

『んー。まぁ、その１つ？って感じかな』

とも「じゃあ、解決しちゃった方がいいよな…。ないよ。しいていうなら、一回もできたことないよ」

(そりゃあそうだろ。こちとらお前に何年恋をしていると思ってんだよ…)

『あら、意外。告白は？』

とも「・・・ある。」

俺は正直に答えた。

嘘をつくことが得意な方な俺でも、何故かAにだけは必ず見破られた。

(何が悲しくて好きな人に告白されたことを暴露しなくちゃなんないんだよ…)

『正直でよろしい！よし、決心がついた。ありがとうね、とも』

とも「よくわかんないけど、よかったね」

今迄楽しそうな顔だったAの顔が悲しそうに歪んだ。

『・・・とも、私ね。手術しようと思うんだ。この足を…』

とも「え!?それ、本当か!!??よかったな、でもどうしてだ？治す方法は見つかってないんじゃないの？」

『それは、日本での話。外国にあったらしいんだ。だから、外国へ行くの。そして、この足を手術するなら声が一生…

出ないんだって…。』

Aの目からは一筋の涙が零れた＿＿＿。