【あかがみんクラフト】短編集：奇病シリーズ (ページ3)

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赤髪のとも１*人魚病ページ3

俺の子供の頃は、

とても体が弱く、病気に結構な頻度でかかっていた。

ので、入院もしばしば。

そして、最後の入院。

体の免疫力を上げる手術をするために長期入院をした。

何回も入院をしているとはいえ、今回は長期入院ということで先生達の計らいで、俺と同じぐらいの女の子と同室になった。

あの時のことは一生忘れることは無いと思う。

『あなたが、新しくここに来る子？』

とも「あっ、あ、うん。」

『私は、A。北斗Aって言うの！よろしくね？』

とも「うん、よろしく！」

とても、綺麗だった。

その顔立ちもその声も。

やはり、病院ってことと幼いことっていうのも相まってやはり聞いてしまうと思う。

とも「Aは、何かの病気なの？」

『私？私はね、人魚病っていう病気らしいんだ。まぁ、怖くて調べてないんだけどね？』

そうやって見せてくれた１本の足。

そう、“１本”なのだ。

『人魚の尾ひれみたいでしょ？ま、綺麗なものじゃないけどね』

両足が、くっついているのだ。

とも「それ、僕に見せてもいいの？」

『え？なんで？』

とも「だって、僕が他の人に言っちゃうかもしれないよ？」

『別にこの病院に居る人ほとんどが知ってるからいいけど…でも君は、そんなことしないでしょ？』

そう微笑みながら言う君に俺は一瞬で恋に落ちた。

とも「とも…」

『え？』

とも「僕の名前！赤神智也。とも、って…呼んで？」

『うん！これからもよろしくね、とも！』

とも「うん！」

それが、君と僕の出会い＿。