三十五、 ページ40
思いの外時間があまり
さて、どうしようかと街を歩いていたところで携帯が音を立てた。
「…国木田くん?どうしたの?」
画面に表示された名前の人物は、
電話ごしに私に呼びかける。
「A、お前いま何処にいる?」
「えっとね、海の近く……あ、工場区の近くにいる。」
「そうか…。
さっき軍警がもってきた仕事を敦に任せたんだがな。
それの補佐に着いたのがどうやら賢治らしい。」
『雨ニモマケズ風ニモマケズ
鉄パイプニモ短刀ニモ 金属バットニモマケズーーーーー』
賢治くんの仕事のやり方を、思い出す。
「大体把握した。」
「話が早くて助かる。
無理に合流する必要は無いが、まあ見かけたらサポート頼む。」
「はーい。」
そうして通話を切る。
私は慣れたから平気だったが、
敦くんは少々心配で。
少し探してみようかなと思った時、
工場区の裏通りの方からドーンという衝撃音。
「…遅かったかな?」
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朝希 緑 - 素敵な作品です!揺るがない国木田くんwww (2016年9月9日 7時) (レス) id: 30b207dab7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まちか x他1人 | 作成日時:2016年6月19日 11時