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三十一、 ページ36

「…ていうか乱歩さん、
“誰の事考えてるか分かる”って…」

「ん?名探偵の僕にわからない分けないだろう。

妹同然のAのことなんて特に。」


妹同然、という言葉にジンと心が暖かくなるが、
そんな場合ではない。


「…乱歩さんと社長のことですよ。」

「ふーん」

「…本当ですよ。」

「へー」


面白そうに笑いながらこちらを見る乱歩さん。

自分がの知らない自分の気持ちまで見透かされているようでーーー。


「っ〜〜〜!!私、出ます!!」

「へえ、どこに?」

「ど、どこへでもです!」


慌ててそう部屋を出る。
バタンと閉めた扉の奥で乱歩さんが呟いたその言葉は聞こえないまま。




「花札は試合放棄で僕の勝ちかなー

…全く、国木田といいAといい、さっさと素直になればいいのにねぇ…」

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朝希 緑 - 素敵な作品です!揺るがない国木田くんwww (2016年9月9日 7時) (レス) id: 30b207dab7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まちか x他1人 | 作成日時:2016年6月19日 11時

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